電撃文庫<br> 小説が書けないアイツに書かせる方法

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電撃文庫
小説が書けないアイツに書かせる方法

  • 著者名:アサウラ【著者】/橋本洸介【イラスト】
  • 価格 ¥737(本体¥670)
  • KADOKAWA(2022/09発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 180pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784049144581

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内容説明

自らの性の悩み――勃起できない事。勃起不全に対する悩みと家族、主にイケてる姉と従順な妹を描いた小説で新人賞を受賞した『月野シズク』こと、月岡零。男子高校生である彼は、内容が内容のために周りには作家である事を隠して活動していたのだが、デビュー作を超える次回作が思いつかず書けずにいた。
 悩み続ける彼の前に一之瀬琥珀と名乗る巨乳美女が現れる。そして……
「私の考えた小説を書かなければあなたが月野シズクである事をバラす」と脅迫されてしまうのだった。
 彼女の目的がわからず困惑するものの零は従うフリをしてその内容を聞く。
 すると今まで一度も反応しなかった零の男根が謎の反応を示すのだった。
 これは一之瀬琥珀による脅迫と創作の月野シズクの記録である――。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

オセロ

55
勃起不全という自らの悩みを題材にした小説で新人賞を受賞してして以来、小説が書けなくなった月野シズクこと月岡雫。そんな雫の前に、自分の案で小説を書かないと雫の秘密をバラすという一之瀬琥珀が現れ。凸凹な2人が紡ぐクリエイティブラブコメ。琥珀のアイディアとそれを雫に想像させる手段は想像の斜め上過ぎてドン引きでしたけど、何故か全てが上手くいくかに思えたところで突然立ち込める暗雲。天真爛漫だけどミステリアスな一面も持つ琥珀の秘密を知った雫が起こした行動の先にある、どんでん返しのラストにはグッとくるものがありました。2022/09/09

よっち

48
自らの性の悩みと家族を描いた小説で新人賞を受賞した『月野シズク』こと月岡零。デビュー作を超える次回作を書けずに悩む彼の前に謎の巨乳美女・一之瀬琥珀が現れ、自分の考えた小説を書けと脅迫される創作小説。書かなければ正体をバラすと脅されたシズクの切実な打算により結ばれた一時的な協力関係。趣味全開の官能小説を実体験しか書けないシズクに書かせるため、琥珀がいろいろ実地で体験させる展開は、一体何を読まされているのか…とも思いましたが、その恥ずかしさや葛藤やすれ違いを乗り越えて熱く挑んだその結末は思いのほか爽快でした。2022/09/12

こおき

29
★★★★★ 傑作。アサウラさんは間違いなく天才だと思う。本作には、小説を書き、読み、そして読まれるということが、アサウラさんにしかできないぶっ飛んだ表現で、コミカルに、官能的に、そして情熱的に記されている。はっきり言って、私の語彙では本作への感想すらとりまとまらないが、とにかく、面白い作品だった。2022/09/10

わたー

28
★★★★★アサウラ氏が初めて電撃文庫で作品を出したということで遅ればせながら読了。氏が趣味全開で書かれた作品であることがよくわかる。勃起不全の新人賞受賞作家の主人公と、彼が初めての勃起を経験した作品を持ち込んだヒロインとの作家コメディ。序盤からアサウラ節全開で、そこいらの女の子よりも見目麗しい主人公と、彼のぞうさん(かわいい)を執拗に狙う二人の悪友という図式をブッ込んでくるあたり、読者を完全にふるいにかけていて最高にロック。それだけでなく、体験を糧に作品を生み出すタイプの主人公に対し、2022/12/19

羊山羊

24
EDの官能小説作家の主人公、月岡零。謎の美女、一之瀬琥珀に脅迫されながら、新しい官能小説の執筆にチャレンジする、という1冊。官能小説要素に目がくらみがちだけど、その実めちゃど直球のお仕事ラノベである。主人公のED設定がポイント高く、ギリギリ健全でありながら主人公がヘタレにならずに官能表現に突入できる所が、お色気ラノベと明確に差別化出来ててスゴい。もうちょっと攻めても良かったけどね!加えて途中からの急転直下の展開が、タイトルの意味をググっと深くしてきてまたスゴい。大満足!2022/11/27

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