内容説明
青春小説の名手・音はつきによる小説『夏の夜明けを待つ僕ら』。
本作は、自分自身を失った主人公とヒロインが「本当の自分」や「本当に大切なもの」を取り戻していく、感動の再生ストーリー。
社会に馴染めず孤立していった会社員の橘 一真(主人公・たちばな かずま)と、成功の裏で心をすり減らしていったシンガーソングライターの榎南 雫(ヒロイン・えなみ しずく)。
息苦しい毎日の中で自分を見失い、行き場のない想いをひとり抱えながら、彼らがたどり着いたのは、ある小さな村だった。
そこで生きるのは、信念を貫く個性豊かな住民たち。
彼らの生き様は、一真と雫に大きな影響を与え、次第にふたりを変えていって……。
自分らしい生き方、人生を手にするまでの――これはひと夏の物語。
いつまでも忘れない。
「僕らはいつも、自由なんだ」
共感度1000%! 切なくも瑞々しい青春を描いた不朽の名作!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
36
社会に馴染めず孤立していった会社員の橘一真と、成功の裏で心をすり減らしていったシンガーソングライターの榎南雫。そんな彼らがたどり着いたある小さな村で出会うひと夏の物語。息苦しい毎日の中で自分を見失い、行き場のない想いを一人抱えていた彼らが出会った信念を貫く個性豊かな住民たち。高校生の恋の応援や温泉の缶詰を作る仕事や忘れかけていた夢を叶えるお手伝い、帰ってきた旅館の一人息子や再会したかつての同僚とのやりとりを通じて変わってゆく心境があって、それぞれが自分らしい生き方を取り戻してゆく二人の結末は良かったです。2022/10/24
日の丸タック
31
人はいつの間にか自由を手放し、当然…当たり前…普通…などという型に嵌り、外からの価値観で自分をがんじがらめにし身動き取れなくなってしまう。 心が硬くなり、自由に羽ばたけない。 本当は何者にも縛られず、思うがままに其々の方向に羽ばたいて良いはずなのに… 世間の常識や押し付けられた価値観…既成概念をブチ破る…punk だ! 人はそんな姿に心打たれる! 自由で何物にも縛られない本来の自分…それはカッコよくなかったり、スマートじゃなかったり…でも人それぞれで良いのだ! だがそれが難しい…型に嵌められた世界でモガク2023/01/16
オセロ
20
初読み作家さん。 多様性が謳われるようになった現代社会でもこうしなければいけない、こうでなければいけないという固定概念は少なからずあって。そんな社会に馴染めないサラリーマンの男性と人気シンガーソングライターの女性が辿り着いた小さな村で自分らしさを取り戻す一夏の物語。 村の人々の自由に生きる姿に影響を受けて2人が生きる活力を取り戻していく様子は羨ましくもあり心温まるものでもあって。現実はこの小説に上手くいかないかもしれませんが、大切なことが詰まった一冊だったと思います。2023/06/08
Cham
12
自分を見失って孤立に苦しむ若者達へのメッセージ2022/12/03
さか
10
社会に馴染めない社会人と有名になったけれども孤独をかんじながらのシンガーソングライター あるひなびて居るけれども温かみの在る人たちの交流で少しづつ自分を取り戻していく2023/03/04
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