内容説明
昨年のノーベル経済学賞授賞対象となった「因果推論」。そうした学問的進展を踏まえながらも、経済学の伝統である理論分析をどういかすか。「ジェンダー」「プラットフォーム」「自民党」といった現代日本における喫緊のテーマを対象にして著者自身が携わった研究成果をまとめる。ミクロ経済学の「実践」の新たなる可能性を示す。
目次
はじめに
1 基本編
第1章 経済学における実証と理論――実践ミクロのための二本柱
第2章 理論分析のレッスン――価格差別をモデル化する
第3章 実証分析のレッスン――起業におけるジェンダー・ギャップの背景を探る
2 中級編
第4章 交渉理論入門
第5章 プラットフォームの経済学――企業間取引の交渉モデル
3 上級編
第6章 交渉としての組閣――自民党政権の派閥交渉をモデル化する
第7章 組閣交渉モデルの推定
終わりに 経済学の多様性
読書案内
あとがき
参考文献
索引