竹書房怪談文庫<br> 恐怖箱 怪痾(かいあ)

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竹書房怪談文庫
恐怖箱 怪痾(かいあ)

  • 著者名:雨宮淳司【著】
  • 価格 ¥680(本体¥619)
  • 竹書房(2022/09発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784812441114

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内容説明

医療現場に携わる者にしか決して蒐集のできない、病院に関する戦慄怪異譚を計10話収録。そのなかには、わけあって今まで書くのに気が進まず、後回しにされてきたものがある。
特に、とびきりの呪いと祟りにまつわる約70ページにおよぶ巻末収録作品「集団肖像画」を読めば、その理由をあなたは知ることができる。
しかし……巻末の話を読むのは、あくまで「自己責任」でお願いしたい(まえがきより)。

病院に行くのが恐ろしい。
『怪医』『怪癒』につづく現役看護師・雨宮淳司の実録病院階段シリーズ三部作完結編!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

夢追人009

119
雨宮淳司さんは医療関係者の怪談師さんなのですね。ラストの『集団肖像画』は素数年(西暦)と素数年齢が交わる年に死が訪れるという怪異ですが、自分は該当せず大丈夫だったのでホッと胸を撫で下ろしましたね。やはり怖い話満載の中で珍しくハッピーな話を紹介しますね。『清水の舞台』競馬好きな医療関係者の芹沢さんが京都競馬場の共同トイレに行くとハンチングを被った初老の男がさめざめと泣く姿に出会い、次に幽霊の呟く「勝ち負けは清水の舞台と心得よ」から連想した「ステイジヒーロー」に有り金全部を賭けると300倍の配当で大勝ちする。2020/08/08

ジョニーウォーカー

16
「巻末の話を読むのはあくまで自己責任でお願いしたい」と冒頭に警告書きがあるが、もう一つ気をつけねばならないことがある。それは、生まれ年(西暦)の末尾が「偶数」の人。下手をすると寿命が縮まる恐れがある。かくいう自分は、これがまた運悪く偶数。しかも読後、計算をしてみると、なんと2017年に41歳で死ぬというではないか。しかし、こういう類の話は不特定多数の相手に振り分けることで呪いのエネルギーは分散するともいう。だから皆さん、ぜひ本書をご一読ください。いや、絶対に読め。読め、読め、読め!!!2010/07/29

まゆまゆ

11
病院怪談、三部作完結です👻 今作も、長めの話多めで読み応えアリの1冊でした。最後の「集団肖像画」ですが、いやあ…まさか…笑 全部読み終わってから衝撃的発表が著者からありますので、気になった方はぜひ笑2019/03/24

海星梨

6
KU。長文系の雨宮さん2冊目です(よね?)。最終話は「奇数年生まれなのでセーフ!」です。和暦ではなく西暦なあたり、キリスト教圏の悪魔(的な何か)説はありそう。その前の三文字の話も怖かった。三文字、最初感想に書いちゃってたんだけど、書くだけで厭な感じするから伏せとく。2023/08/22

HANA

6
最初は面白い話もなく、ネタ尽きたかな、と思いきや。読むにしたがって話の内容はイヤ感を増し、「すわす」を経て「集団肖像画」で頂点に達する。しかしこの手の終わり方、詳しく書くとネタバレになるけど実話怪談としてはどうなんだろう?とりあえず俺は助かってるっぽいが。2010/03/03

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