内容説明
なかったことにされたくない、何も。
超歌手・大森靖子が、自身の音楽制作について、普段の生活について、ざっくばらんに綴るTV Bros.連載「超一方的完全勝利」の書籍化。真理や本質に向き合うシリアスな言葉たちと、ほのぼのとした出産~育児日誌が同居する、およそ7年間の過程/家庭の記録。
「最近、私は鬼だなあと思う。自分自身、優しくてあたたかくなったなあと感じる、それにも増して、以前より周りに対してトゲトゲしているとも感じる。細かい例などがあるわけではないけれど、実感として、受け入れられないことへの感情の鋭度が増してしまった。母とはきっとあたたかくて優しい鬼だ。だからとても強い」(本書より)
●表紙イラスト/青柳カヲル ●撮影/二宮ユーキ
※本電子版は、紙版とはコンテンツが一部異なります。掲載されていないページ、記事、写真があります。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
n雪
1
ゴミだしダメな人だなって思いつつ日常を全力でやってるしメンヘラの面倒も見ようとはしてる(できてないが)のが嫌いになりきれない女。靖子ちゃんも育児と生活があるのが、どこか面白かった。「払わなければいけないお金は勝手に取られるのにもらえる補助金は自分で申請しなければもらえない」とか。 アイドルの騒動を仲介した(けどうまくいかなかった)話しとか厄介なバンドマンとか女のエピソードとかも懐かし面白かった。 あと、この年になると自分のダメさはある程度さておかないと何もできないはマジで頷いた。棚上げやむなし。2024/08/05
吉田
1
私は人に合わせるのが得意だ。馴染めないと思ってもちょっと頑張れば輪に入れる。人といればたのしい。けど自分がどうでもよくなった。私が他人のことを好きじゃないから、他人も同じように私を好きじゃないんだと思っていた。めっちゃ人を舐めてた。学校が変われば連絡手段を断てば、嫌いになってくれるものだと本気で思っていた。人が私を好きでいてくれることがわからない。私への愛は私からで充分。昨日も高校の同級生から連絡が来た。やさしい。みんながやさしくしてくれることがわからない。でもうれしくてそれは確かで、わからないまま人と関2022/06/06
雲丹
1
カヲルさん...2022/04/28
CH
0
10年近く前から大森さんのファンなので、「あー、これはあの時の出来事かな」みたいなのを考えながら読んでいた。 子供を産んだら「育児と両立」「ママシンガー」みたいに女性側がやたら「母であること」を強調される(母の前に存在するはずの自分自身が薄まって軽んじられて「母」がどデカく強調される)のは自分もどうかと思っていたので大森さんが大森さんのまま子どもと向き合ってる感じがすごく好きです。2025/09/04
MF
0
こういう自分でも忘れてしまうくらいの、それでも確かにあった感情を、記録として文章を残すの大事だよなって久々に改めて思った2023/01/08