内容説明
ブルーノ、パスカル、ライプニッツ、ヘーゲルらの思考を準備したルネサンス普遍人の主著。形而上学、神学、自然学の知を総動員して展開される神論、宇宙論、キリスト論。解説=八巻和彦
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
くり坊
3
巻末の解説に「豊穣なる逆説」と題して八巻和彦氏が著しているが、K・ヤスパースが大著『大哲学者』の一部をなすものとして『ニコラウス・クザーヌス』(薗田担訳、理想社、1970年)を書いて、むしろクザーヌスの生き方には否定的だが、彼の形而上学には高い評価を与えている...という記述を見つけて嬉々とした。ヤスパースが書いた本のタイトルは知っていても、訳者や出版社、出版年月日を存じ上げなかったからである。本書の次に、読みたい書物である。地元のキリスト教専門図書館を漁りたいと思う。2024/08/18
amanon
1
解説にも触れられているが、「縮限」という用語がわかりにくかった。それだけではなく、数学や科学の概念を使って神の絶対性を論じるというスタイルに一抹の違和感を覚えた。それはそれとして、両極端にある物が実は同一であるという考え方は興味深い。取りようによれば、単なる詭弁であるが、一つの思考方法として有効ではある。実際後のヘーゲル弁証法との類似性も指摘されているようだし。それから、地球は宇宙の中心で無いと明言するなど、天動説を否定してると思われる箇所が散見するのが気になる。これは当時問題にならなかったのだろうか?2013/02/21
おとや
0
自然科学を論拠として三一性の正当性を解く本著作。確かに論理の飛躍は感じられるが、思想や思考実験としてはとても面白い。ものの見方に対する視野が広がる。2010/09/26
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