ハヤカワ文庫FT<br> パン焼き魔法のモーナ、街を救う

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ハヤカワ文庫FT
パン焼き魔法のモーナ、街を救う

  • 著者名:Tキングフィッシャー【著】/原島文世【訳】
  • 価格 ¥1,430(本体¥1,300)
  • 早川書房(2022/09発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 390pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784150206161

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内容説明

ネビュラ賞・ローカス賞など5賞受賞の異世界ファンタジイ パン屋で働く14歳のモーナはパンと焼き菓子限定の魔法使い。でも、店で死体を見つけたことで、街を揺るがす騒動に巻き込まれた!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

sin

65
魔法使い?いや、特定のモノにしか影響を及ぼせない魔法持ちたちも暮らす公国で、パン屋を手伝う主人公の少女はパン限定の魔法使いだった。物語は始まりから予想外の展開を迎え、やがて彼女は盗人の少年と魔法で命を吹き込んだジンジャーブレッド人形と共に公国を巻き込む陰謀の渦中に放り込まれてしまい…そして公国に残った最後の魔法使いとなってしまう。パンにだけ効く魔法を武器に迫り来る傭兵団に挑む彼女たちは公国を守ることが出来るのだろうか?2022/09/11

南北

62
モーナはパンにダンスさせるくらいの魔法が使える14歳の女の子。叔母さんのパン屋で働いているが、死体を発見するところから妙なことに巻き込まれていく。表紙は明るい感じだが、ストーリーはいろいろあった後に軍隊に対抗するためにモーナの魔法が頼りという重苦しい展開になっていく。とはいえ「発酵種」が登場人物(?)として出てきたりして楽しく読めるところもある。最後は決してハッピーエンドとは言えないが、最後まで読み通せるものになっている。2022/10/21

Kanonlicht

42
中世都市国家を舞台にしたファンタジー。資質を持つごくわずかな人だけが魔法を使え、しかもたいていは何かに限定されているというのが物語の要。魔法使いであることのアドバンテージがあまりなく、国を揺るがす一大事に対しては一見無力なところに面白さを感じた。といってファンタジーとしては地味かというと、終盤ちゃんと山場もある。登場人物たちも個性豊かで、翻訳がこなれていればもっと楽しめたはず。2022/11/06

くろき

25
YAっぽい軽めな語りと展開の速さに対して、モーナが背負う重圧や問題の暗さがすごく対照的で魅力的な本でした!児童向けの読みやすさと大人でも楽しめる内容の濃さであっという間に読めました。「パンにだけ」魔法が使えることが世界を救うし、同時に魔法が使えない人でも巨悪に対抗できる様子もあって、魔法使いの話なんだけど、「魔法賛美」みたいな雰囲気じゃない「ある女の子の話」っていう感じがすごく好き。いいキャラが多くて楽しい。2023/02/11

羊山羊

23
一気読みでした!「祖母のパン屋に死んだ女の子がいた」というショッキングな一文から、只のパン焼き魔法使いの少女モーナが暗殺者や反乱軍との熾烈な戦いに巻き込まれることに!筆致の優しさ、ドキドキする展開など面白い要素目白押しな一方で内包するテーマはひたすら重い。戦うことそのものに苦しみながらも戦うモーナにすごく惹きつけられる。ファンタジーより架空戦記寄り。ストーリーにピッタリ寄り添う反戦への感情とメッセージが今の世界情勢にゴリゴリ刺さる。只のファンタジーじゃない。 2022/12/30

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