内容説明
異説、珍説、怪説、大集合。
日本史上最大の謎の一つを丹念に解きながら歴史学の手法に迫る。
いま明かされる、明智光秀の実像とは。
【諸説あり、本能寺の変】
・怨恨説・不安説・野望説(信長、恨みます?)
・足利義昭黒幕説(室町幕府再興を目指して?)
・朝廷黒幕説(朝廷の危機感が光秀を操った?)
・本願寺黒幕説(教如が変の首謀者だった?)
・イエズス会黒幕説(南欧の勢力が信長殺害を計画?)
・四国政策説(政策の変更が光秀を脅かした?)
・その他の諸説
――論理の飛躍を遠ざけ、史料的な根拠に基づいて
見出したとき、はじめて明らかになる真実とは。
歴史に関する一般書は多数刊行されているが、
そこには根拠のないデタラメな説が流布しているのも事実。
また、それらを信じている人も圧倒的に多い。
本書では、本能寺の変を素材として、戦国の歴史を学ぶともに、
「正しい歴史研究の方法とは何か」を考える。
【こんな歴史書籍を読んではいけない!】
・まったく史料が読めない人が書いた本
・史料を読んだふりをする人が書いた本
・都合の良い解釈+誤読を積み重ねる人が書いた本
・自説を有利にするために史料や文献を選ぶ人が書いた本
・著しい論理の飛躍を重ねる人が書いた本
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
niwanoagata
14
いつもの内容なのでここでは批評はしない。ただP180の中脇聖氏のルビが「たかし」になっていたが、「まこと」のミスだと思います。なお初版。2020/06/26
六点
11
戦国時代における大事件「本能寺の変」の真相については、珍説臆説妄説に至るまで、汗牛充棟と言う他ないくらいの本がある。小説家から名の通った歴史学者さらには「自称;当事者の子孫」まで好き勝手に論じている。さて、それらの説は歴史学者のオーソドックスな方法論として、正当であるかどうか?という、極めて基本的であるが重要な論点から論証している。明智光秀が何も言い訳していない以上、著者を含めまともな研究家からすれば「カッとなってやった。今では反省している」としか言えないわけである。代表的な論点と問題点を学べる好著である2019/12/18
金吾
10
今まで数々ある説のほとんどは盲説であることを論じています。私個人は単独しかないのでは(信長の関与の有無にかかわらず)と思っています。2020/07/23
onepei
6
用意周到だったよりも、今だと閃いて信長を襲ったと考える方が人間らしいとも思える2020/01/30
あまたあるほし
4
本能寺の変は、光秀の無計画で突発的に起こしたもの。結構納得できるお年頃。2020/03/09
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