5歳からの哲学

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5歳からの哲学

  • ISBN:9784794970725

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内容説明

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本書は5歳から上の子どもたちに哲学の手ほどきをする本です。
現役の小学校教諭と大学の哲学教授の共同執筆によるもので、実践的かつ学術的。子どもの思考力、集中力、そして議論する力を飛躍的に伸ばします。
哲学を学んだ経験がなくても心配はいりません。子どもに哲学を教える作業の第一歩は、まず子どもに哲学的な議論をするチャンスを与え、その議論に集中させることです。本書のプランに従って、親と子、先生と子どもたち、いっしょに哲学を楽しみましょう。

本書を使えば以下の力が自然に身につきます。

目次

1 政治哲学 公平さとルール
こぐまのピクニック――どういうことを公平って言うのかな? 1
ガビンのすなば――どういうことを公平って言うのかな? 2
動物たちのおやつ――どういうことを公平って言うのかな? 3
学校の決まり――決まりはいつでも必要なこと

2 環境哲学 草地、ゴミ、リサイクル
グリーンヒル村――自然はそのままのほうがいいのかな
象の水遊び――自然にあるものはなくならないの
ゴミ箱ベニー――リサイクルはなぜしなくてはいけないの

3 社会哲学 友だちと人間関係
こぐまの友だち――友だちってなんだろう 1
ウイリアムとアーサー―友だちってなんだろう 2
エマとサリー―友だちってなんだろう 3
羊のメーシー――みんなちがっていていいの
大きなこぐまは転校生――仲間を作ること

4 倫理 美徳と悪徳
サムの「親切の日」――親切って、どんなこと
カースティのうそ――ほんとうのことを話すべきなの
魔法の言葉――「ありがとう」を言うために
けちんぼテッド――プレゼントのお返しについて
自分本位なカバ――自分勝手はいけないの
なまけものの毛虫――なまけものは悪いこと
食いしんぼうのウサギ――よくばりなのは悪いこと

5 美学 美しさ、絵、物語
美しいもの――だれもが同じに美しいと思うのかな
ネコ――ほんものかどうか、見分けられるかな
海辺の散歩――ほんとうのことと空想のこと
洞窟のモンスター――こわい話とほんとうにこわいこと

6 心の哲学 感情、何かを信じること、人
おこりんぼパッチ――どんなときなら、おこってもいいの
ウサギとネズミ――いつでもこわがるべきなの
ハッピーなスージー――なにがわたしたちを幸せにするの
悲しいテッド――なんで悲しくなるんだろう
アンディのけが――いたいことはどんなときにも悪いこと
ロボットのアイザック――ロボットと人のちがいはどこにあるの

7 認識論 夢と錯覚
ミリーの悪夢――どうしたら夢じゃないとわかるの? 1
学校の夢――どうしたら夢じゃないとわかるの? 2
水中のエンピツ――目に見えるものは、すべてそのとおりなのかな

8 形而上学 何が真実か
ネコのアンガス――ほんものと物語のなかの動物はどうちがう
数――数はほんとうにあるものなの
テセウスの船――なにかとなにかが同じであると言えるには

【土屋陽介先生からの一言】
公平について/決まりについて/環境について/環境について 2/友だちについて/違いについて/自分と違う人を受け入れること/徳について/悪徳について/本物について/感情について/ロボットについて/夢と現実について/数について/同じということについて

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

ぬらりひょん

8
図書館の哲学コーナーで発見。なるほど哲学とは身近なことなんだなと思った。マイケル・サンデルの白熱教室みたいな感じ。よく知らんけど。他の方も書いていたけれど、これを5歳の子に話して理解させるには、こちらの忍耐や技量がかなり問われる気がする。5歳児が「公平」という単語を理解できる?噛み砕いて説明してるうちに何が言いたかったのか忘れてしまいそう…。ただ、正解のない問題を考える力をつけるのは、今後とても大事になってくると思う。環境や移民や格差の問題など、全てに通づることだから。2022/01/16

ケルトリ

7
5歳でこれを理解できるのかどうかは分からない。むしろ哲学について全く知らない大人はまずこれから入るぐらいでいいのかもしれない。 哲学というのは『あらゆる可能性を考えて、最適な答えとは何なのかを考える学問』。世の中で色々と議論になる善悪について本当に正しいのか悪いのかについて考える。 大切なのは答えを出すことではなく、どんな行動にもあらゆる可能性や考えが存在している、とを考えられるようになること。『〇〇は悪いから禁止するべき』という考えが多い今の世の中では哲学の知識が必要なのだと感じる。2020/07/19

ikemion

3
5歳児との、朝ごはんを食べているとき、お風呂に入っているときのふとした会話は、どきっとするほど哲学的なテーマを含むことがある。こんなふうにテーマを分類して、一緒に考えられたらもっと楽しい。ヒントをもらえて嬉しい。2023/10/04

月乃セラビ

3
どんな事柄や物語からでも、問いを立てて自分の答えを出すこと、自分の意見とは反対の意見についても考えることが哲学の第一歩だと思った。 公平とは何か、ルールとは、人と違うとは、本当のことを話すべきか、自分勝手や欲張りなのは悪いことなのか、美しい物とは、なんで嬉しくなるの、悲しくなるの、数は本当にあるの?などの問いは、子どもたちと意見を交わしたい。 そして最後にテセウスの船が出てきたのには驚いたけど、5歳でも説明すれば分かるだろう。今後、難しいと決めつけず、分かるように説明することを心がけたい。2022/06/04

3
5歳にはちと難しい内容だが、考えるきっかけは親の心掛け次第でいくらでも転がってるということ2020/10/30

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