異聞風土記

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異聞風土記

  • 著者名:尹雄大【著】
  • 価格 ¥1,760(本体¥1,600)
  • 晶文社(2022/09発売)
  • GWに本を読もう!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~5/6)
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  • ISBN:9784794971821

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内容説明

過去の風景が未来を語る。
流転の日々をその土地と人々の記憶から紡ぎ出す、
<極私的日本史>。

どうしても読んでみたかった本が目の前にある興奮。
最も誠実なインタビュアーとしてあらゆる人生の細部に光を投げかけてきた著者が
とうとう語り始める、自らの人生。
在日韓国人三世として呼吸したこの国の、風と土の変遷。
――七尾旅人(シンガーソングライター)、推薦


高度成長期に生まれ、多感な時期にバブルとその崩壊を体験し、
阪神大震災・東日本大震災という二つの巨大な天災をへて、いま
未知のウイルスに浸食されている「私たち」。
その姿がたった一人の視点と経験が浮かび上がらせる。

神戸・京都・大阪、東京を経由して、福岡・鹿児島、そして宮古島へ。

すでに行き去りし人々の息遣いと熱をまとった「私の物語」から明らかになる
もう一つの日本史。


【本文より】
そこでしか語られない言葉があり、そこに吹き渡る風がある。
風土を記すとは、表に現れないところを感じることではないか。
――そんな想像を手掛かりに私が暮らした、歩いた土地について記してみたい。

【目次】
第1章……神戸編
1:神戸、1975年
2:あちらとこちら、1975年
3:阪神間モダニズム
4:モロゾフとコスモポリタン、1984年
5:震災、1995年

第2章……京都編
1:洛中洛外
2:路地
3:ソウル
4:巫祝

第3章……大阪編
1:大阪との邂逅、1989年
2:鶴橋
3:彼女の口の達者さ

第4章……東京編
1:東京、1994年
2:大山ハッピーロード
3:別離、1995年
4:歌舞伎町、2002年
5:千駄木、感情教育の始まり
6:2011年3月11日

第5章……福岡そして鹿児島
1:福岡、2013年
2:メゾンプールサイド
3:本当に本当の記憶
4:鹿児島、2017年
5:永遠の今を生きる人たち

第6章……宮古島
1:宮古、2015年
2:ミャークとヤマト
3:淫蕩

終わりに

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

チェアー

13
読んでいるうち、自分のことが書かれているような気がしてくる。どこに行き着くのか見えない不安感。しかし、どうしても手放せない自尊心。 その心を持ちながら、ふれあう土地には自分の匂いがつき、記憶が染み付く。二度と足を踏み入れたくない土地もある。胸が痛くて。 そんな心の奥をえぐり出されるような文章だった。2020/09/17

おじ

4
平成や昭和を総括した本は数あれど、これは今まで見たことないタイプだった。教科書や年表ではわからない、それぞれの土地で時代と格闘した人々。 さらりと触れていた著者の海外での旅もいつか本で読んでみたい。2020/11/17

dwmonkey

3
回想録だけじゃない。歴史も入っているが、歴史の本じゃない。哲学っぽいところはあるけれど、哲学の本じゃない。雑学といえば雑学かもしれないが、個人的な話しがたくさん入っている。おすすめしたいが、誰が理想的な読者か分からない。理想的な読者って何?読んでみれば、わりとすぐ分かる気がする、読み続けたいかどうか。とにかく尹雄大にハマったから、これからも読んで行きますよ〜2021/03/25

UNI/るるるるん

2
地元がおなじで、神戸・岡本のことがこまかに書かれていて、同郷のお兄さんの話としてまず面白い。 坂が無い場所では居心地が悪く思えること、滅びた都であること、とつぜん神戸プリンだとか売り出した“株式会社神戸”。 共感することが、本への興味や愛情なのだろうか?自分の共感の強さに若干戸惑いながら、読む。 共感だけではない。 心を掴まれたこと、ちゃんと文字にしたい。 自分だけの読書会をひらこう。2020/09/02

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