内容説明
いまだに後悔しながら死んでいく患者が後を絶たないなか、臨床の最前線でたたかい続ける著者が告ぐ!
抗がん剤は悪者なの?手術せずに放置した方がいい?放射線治療なら切らずに治せる?緩和ケアは最後の手段?モルヒネで中毒にならない?先進医療は夢の治療法?食事でがんは消える? etc.
外科医と腫瘍内科医の2つの専門性を有する気鋭のがん専門医が、患者や家族を惑わせるエセ医学・詐欺的医療・インチキ情報を一刀両断!
自身ががんになったとき、愛する家族や友人ががんにかかったとき、賢く主治医を選び、賢く情報を選択して、賢い患者になるための必読書。
臨床の最前線で10年以上にわたり患者と向き合ってきたからこそ伝えたい、最善の治療を選ぶための医学リテラシーをまとめた1冊です。
※本書は2016年に刊行した『大場先生、がん治療の本当の話を教えてください』(小社刊)を大幅に加筆・修正して新書化したものです。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kitten
9
図書館本。がんに対する治療法は、日進月歩だ。私でもひと昔前の知識しか持っていないんだなぁ、と実感した。抗がん剤の進化がすごくて、ステージIVからでも手術が可能になるケースがあるということ。手術、化学療法、放射線が縄張り争いすることなく、共同して治療にあたることが大事。一方で、がん難民をターゲットにしたエセ医学詐欺が横行している。こちらも対策が必要だけど、一番は、医者が患者さんに寄り添うことじゃないだろうか。定期的に情報のアップデートが必要だと感じた。2022/11/17
Iwata Kentaro
9
献本御礼。この20年くらいでがん治療は激変してきたように思う。その理由が本書で分かる。ネットや有名人の逸話でがん治療を決めるリスクも分かる。がん治療で間違えないために。2022/09/08
ふじひろ
1
がん全体に対してQA方式で事得る形で、幅広く最新の知識を得ることが出来る良本。著者は外科医でもあり、腫瘍内科医でもあるので、どちらの方に偏ることが無い点は良い。 個人的にはがん病院で内科と外科の立場の違いを感じることがあったので。2022/09/27