内容説明
24時間365日無料チャット相談を立ち上げた著者が、複雑な家庭で育った経験や相談窓口での対応をもとに、10代の現状に寄り添いつつ、悩みを深い孤独に変えないための方法を伝える。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぶぶ ひこ
19
誰かに頼ろうとする力を「援助希求能力」と言う。責任はすべて自分にあると考える風潮を「懲罰的自己責任論」と言う。つくられた孤独に惑わされず、やりたいことが見つからなくとも焦らず、ゆるいつながりを大切にして、大丈夫、なるようになるケセラセラ、Let it be、そのまま、ありのままで生きていいんだよと、やさしく語りかけてくれる本です(*^-^)ノ 2024/03/08
あおい
14
両親の離婚、親からの虐待で自殺を考えた事もある著者が「苦しい時は誰かを頼って。必ず出口は見つかる」と自分の経験をもとに悩みに寄り添う。大事なのは結果ではなくプロセス。生い立ちも環境も違う他人と比べても意味がない。あなたの人生を作っていく主人公はあなた自身だと。2023/03/20
なま
12
★4.5 NPO法人「あなたのいばしょ」理事長の著者。タイトルは辛い過去で2度「死にたい」と思った昔の自分自身に伝えたかった言葉との事。紙一重で死なずに生きてきた著者が死にたい時に「死んではいけない」と言われると、そこには絶望しかない。「死ぬ」という選択肢を消さないからこそ「いま生きること」を選べる意図を込めているそう。NPOを立ち上げた経緯、人に頼る事、「悩み」を「苦しみ」に変えない為に出来る事、自分の人生を主人公として生きる事について相談相手や場所がない人にも手を差し伸べて方法を共に模索してくれる。2023/03/26
あゆお
11
相談窓口のポスターや小さなカードに記載されている「相談してみよう 1人で悩まないで」という言葉よりも一冊かけて「死んでもいいけど 死んじゃだめ」ということについて語りかける優しい文章でした。この言葉が、著者が本当に長い間大きな苦しみの中で「死にたい」と切実に願っていたことを表している気がします。死んでもいいけど、死んじゃだめ、最後の出口を「死」として残しておいても良いけれど、それは選ばずに、まず今日を過ごしてみよう、という意味のようです。相談してみよう→「でも話せる人がいない?」「わかってもらえない?」→2023/03/10
えがお
8
最近AbemaTVで沢山お見かけしていて、バックボーンをぜひ知りたくなり読。慶応在学中にNPO起業のキラキラ経歴だけど、本当にご苦労されていて、その上で同じ境遇の人を救いたいと始められていて、その志の高さに絶句… 私も小さく出来ること始めようと、NPOボランティア応募エントリーしてみた 2024/02/25