中公新書<br> 日本のコメ問題 5つの転換点と迫りくる最大の危機

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中公新書
日本のコメ問題 5つの転換点と迫りくる最大の危機

  • 著者名:小川真如【著】
  • 価格 ¥1,210(本体¥1,100)
  • 中央公論新社(2022/08発売)
  • ポイント 11pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784121027016

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内容説明

稲作伝来以来、日本人はコメ不足に悩まされてきた。1967年、ついに自給自足を達成する。だが、そこに喜びはなかった。直ちに到来したコメ余り時代と減反の開始、ヤミ米の拡大と食管制度の崩壊、ウルグアイ・ラウンドで生まれた国際秩序への対応、水田フル活用政策の誕生と混乱……。本書は半世紀で大変貌を遂げた日本人とコメの関係を、転換点ごとに整理。そして、残された未解決問題がもたらす最大の危機に警鐘を鳴らす。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

skunk_c

102
これは若い人に読んでもらいたい。著者はまだ30代の研究者だが、コメ問題(作物)ではなく土地利用問題(田んぼ)と喝破し、コメの需給がプラスに逆転した1967年から5つの転機を示しながら農政とそれに対応する農業の状況を整理する。コメ依存で語られていた農業のマクロな状況が様変わりしたことを見事に整理していて、ずっと農業に関心を寄せていた(仕事にとっても必要だった)からしても、新しい発見があった。そして本書の価値は最後の第七章。人口減という事実の中で食料需給の逆転を2051年と設定し、その後の展望を語る。2022/08/21

アナーキー靴下

73
お気に入りの方のレビューを見て。日本人のコメ離れはかなり進んでいるという印象があり、一消費者として知るべきことがあるかと興味を持った。しかし読んでみて、問題は既にコメではなく田んぼなのだと知り、自分との遠さに頭を抱える。例えるなら、自身が従事していなくても、自動車産業等、輸出企業の動向について無関心なままでいたら、政治のことは何も評価できないように思う。かといって、知っても何かできる気はしない。消費者とコメはそれくらい遠い。丁寧に田んぼの問題を追った良書なので、アグリビジネスの活性化に繋がればと思う。2023/05/24

オカピー

25
皆様のコメントを見ても、令和の米騒動を経験して読まれた方が多いように感じます。私も同じ理由で、「なぜ?」から始まって、基本的な歴史や知識も知っておこうと思い読みました。流通の問題だけでなく、人口減少や少子高齢化、食生活の変化、政府の施策、補助金、農地等土地の問題等など複雑に絡み合っているのが少し理解出来ました。「領域X」にどう向き合っていくかは、今後の課題であり、私達ももっと勉強しなくてはと思います。2026/01/21

Sakie

19
素人へのわかりやすさを心がけて書かれてはいるが、需給や政局により度重ねた政策変更には、素人の頭は追いつかない。つまり、技術の進歩に伴い、少ない労働力で多くの収穫が可能になった。需給から言えば米の収穫量はもう少し減ったほうが、米農家や米産業のためには良い、らしい。しかし余った田んぼをどうするか。小麦や大豆他への転作畑地化、また加工用米、飼料用米に切り替えてでも、いざというとき再び米をつくれる道が残された土地であってほしい。とは感傷か。そして飼料用米は経済的に成り立たない。補助金じゃぶじゃぶを是とするべきか。2023/11/29

nagoyan

19
優。第1章では、コメ問題とされているものが実は田んぼ問題であると説く。第2章以下コメ問題に取り組んできた歴史を紹介する。第2章はコメ余りが顕在化した1967年以降。第3章は1978年以降のコメ余り対策(減反政策・生産調整、「日本型食生活」)。第4章は1993年以降の貿易自由化への対策。第5章は2008年以降の水田フル活用政策。第6章は現代のコメ政策の矛盾を抉る。第7章は人口減少時代に更に田んぼが余る(食料安全保障・食料自給力でも正当化できない)時代が来ると説く。しかし、僕は一国的な視点に偏っていると思う。2022/07/16

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