講談社学術文庫<br> 韓非子 全現代語訳

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講談社学術文庫
韓非子 全現代語訳

  • 著者名:本田済【訳】
  • 価格 ¥2,321(本体¥2,110)
  • 講談社(2022/09発売)
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  • ISBN:9784065289464

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内容説明

鋭い人間洞察が時を超えて突き刺さる、不滅の君主論!

人間は利のために動く。君臣の間に愛はない。
徹底した現実主義的人間観に基づく実践的君主論にして、春秋戦国の乱世下に法家が磨き上げた統治思想の極致。
「矛盾」「守株」など秀逸な譬えを交える軽妙さ、
理想的統治を語る峻厳さ、
儒家への鋭い批判、
そして不合理な現実政治への悲憤―
抑揚に富んだ語り口を生き生きと伝える碩学の名訳で、全文を読む。


【本書「解説」より】
人間性一般についての洞察の鋭さ、権力の場における人間関係の分析の綿密さ、独裁国家という枠内でではあるが、君主の心術探究の深刻さ、という点ではいずれも韓非のほうがマキャベリより一段と精彩があり、ルネサンス期のマキャベリと比べても、不思議に古くないのである。韓非の眼がその時の瑣々たる政治現象をつきぬけて、人間の本質に迫っている故であろう。


【本書の内容】
[第一巻] 初見秦/存韓/難言/愛臣/主道
[第二巻] 有度/二柄/揚権/八姦
[第三巻] 十過
[第四巻] 孤憤/説難/和氏/姦劫弑臣
[第五巻] 亡徴/三守/備内/南面/飾邪
[第六巻] 解老
[第七巻] 喩老/説林上
[第八巻] 説林下/観行/安危/守道/用人/功名/大体
[第九巻] 内儲説上七術
[第十巻] 内儲説下六微
[第十一巻] 外儲説左上
[第十二巻] 外儲説左下
[第十三巻] 外儲説右上
[第十四巻] 外儲説右下
[第十五巻] 難一/難二
[第十六巻] 難三/難四
[第十七巻] 難勢/問弁/問田/定法/説疑/詭使
[第十八巻] 六反/八説/八経
[第十九巻] 五蠹/顕学
[第二十巻] 忠孝/人主/飭令/心度/制分
解説・年表・地図

*本書は1969年に筑摩選書として、1996年にちくま学芸文庫より刊行された『韓非子』(上下巻)を原本とするものです。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

かわうそ

50
面白いです。人の欲しがるものを求める欲は人の脳をぐちゃぐちゃにしてしまうものなのです。『欲があれば思慮が乱れる。思慮が乱れれば欲が深くなる。欲が深ければ邪心変わりが勝つ。邪心が勝てば筋道が絶える。筋道が絶えれば災難がおこる、これで見ると、災難は邪心から生ずる。邪心は人の欲しがる物に誘われておこる。人の欲しがる物は、甚だしい場合は良民に悪事を働かせ、それほどでなくても善人に禍いを及ぼす。……してみれば人の欲しがる物というのは、上にむかっては弱い君を侵害し、下に向かっては人民を傷つける。』P176 2022/12/18

roughfractus02

9
性悪説を採る荀子に学んだ著者だが、堯舜の禅譲を比類なき王を比較する点を批判した荀子に対し、著者は当時の王の資産は譲れる程度であり、県令も裕福な今には通用しないと批判する。天の資質を王に託して礼を重視した荀子に対し、著者は王を権力と資産の所有者と捉え、それらに損害を与えるリスクを排除する重罰と王に従う者への重賞を規範とした法を重視して、巫祝文化の名残のある荀子の王から人間の王を中心としたトップダウン体制に国家論を更新した。合従連衡外交に関する「初見秦篇」は法家の筆か議論はある。邦訳はやや古文調で格調がある。2025/11/03

やましん

8
トップポイントで概略だけ確認。良書の予感。時間もないし他に読みたい本も多いので多分今後も出来ないかもしれないが東洋の古典を紐解きながら分からない単語などは辞書を片手にじっくりと読んでみたいと思っていたころ、現代語訳して咀嚼してくれた1冊。圧倒的多数として本邦の知識人は西洋の哲学者や実践家の引用を好むが、本邦の文化的な土壌や気風からして東洋哲学や実践家の資源の方が味わい深いのではなかろうか。しばしばマキャベリズムとの類似性を指摘される韓非子、是非とも買って読みたい。2023/08/27

雪だるま

2
中国の春秋戦国時代、秦が列強を支配しようとする中で、韓非は法を作る。戦国七雄の中で最も弱小であった韓は四方から攻められ、領土を奪われていた。秦の始皇帝に謁見し、韓を滅ぼしてはならぬと説き、列国七雄を統べようとしていた王に統治精神を進言します。厳格な法治主義を唱え、信賞必罰を行うことを広めた。2025/10/31

鴨の入れ首

2
2022年刊。図書館本です。中国古代の法家思想書「韓非子」の現代日本語訳。近年注目されている「韓非子」を研究するにあたり、まずは読んでおきたい本です。現代社会でも通用しそうな内容に、人間社会は古今東西、2500年以上も経過してもまだ進歩していないのだなと実感することしきりでした。読むのに時間が掛かるボリューミーな本でしたが、大変読み応えがありました。2025/04/20

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