内容説明
もっと「適当」に、自分を甘やかしてみませんか――。本書は、4000人の人生を変えた「死の体験旅行」がメディアで話題の人気僧侶が語る、心が軽くなる実話ショートストーリーです。どこからでも読める本当にあった話に、お釈迦様の教えを交えながら紹介。1話3分で読めて、心がホッとできる1冊です。 ●自分を適当に甘やかそう ●お釈迦さまはスーパーカウンセラー ●「今さら」よりも「今から」で ●親は子に「迷惑」をかけよう ●笑顔は寿命を7年延ばす etc. 「私は本書で、真面目さを捨てろというつもりはありませんし、軽妙にテキトーに生きろというつもりもありません。心を少し柔らかくして、生きやすくなる適当な生き方を勧めたいのです。なぜなら仏教は、適当に、気楽に、そして幸せに生きていくことを教えている――、私はそう受け止めているからです。紹介させていただくエピソードが、生きにくさを感じているかたがたのお気持ちに少しでも寄り添い、歩んでいくための杖になることを念じております」(本書「はじめに」より抜粋)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しげ
20
「てきとう和尚」の浦上哲也さん、本来は「適切」や「良い塩梅」と言う意味合いの「適当」ですが、いつの頃からか「テキトー」=「無責任」が世間一般の受け取りになっています。本書でも語られる「植木等」さんや「高田純次」さん達が悪い訳では有りませんが、「適当」と言う言葉で職場が大揉めとなった事を思い出しました(笑)本書も「良い塩梅」を説いており、「僧侶らしさ」と「一般人感覚」が同居する不思議な安心感が得られます。同じ活動に携わる僧侶の存在も心強く今後の活躍に期待します。2022/10/16
EOEO
13
適当と言ってもいい加減とか無責任という意味ではなく、「その人その人が無理をせず、本当に自分に最適な生き方をする」ことについて、いろいろなエピソードを紹介しながらアドバイスしてくれる本です。仏教の教えについてや、有名人についてのエピソードなども豊富に取り上げられていて、雑学的な面白さもありました。もうちょっと適当になりたいなぁって常々思っているので読んでみましたが、適当になれるかはわかりませんが笑、読み物として普通に面白かったので読んでよかったです。2023/07/08
mami
11
偶然「死の体験旅行」のことを知り、なごみ庵に興味を持った。そのご住職が書かれた一冊。優しいまなざしで書かれている40のお話が掲載されている。中でも繰り返し説いているのが「大切なことははっきり伝える」ということ。明日自分が元気に生きているのか分からないと強く感じるようになったコロナ禍の現在。感謝を含めた思いを大切な人に伝えなくては絶対心残りになると思い、行動するようになっただけに書かれた内容が心に沁みる。(そしてオクラホマにも触れている浦上さんは、かなりの大泉さんファンのようでなんか嬉しい。)2022/09/02
Mihoko
5
「適当」というより「こんな考え方をしたら楽にならないかな!」という提案書。 自分の問題に適した項目を実践していけるように書かれている。 背中を押してもらえる書 2022/12/08
書の旅人
3
お寺においでになる、70代Nさんの言葉。「今『さ』らを、今『か』らに一文字変えて…」亡くなられた猪木さんが、引退スピーチで詠まれた『道』という詩等…、また一人で歩き始めた私をそっと後押ししてくれるお話に感謝です。2022/10/02