角川書店単行本<br> 小説の小説【電子特典付き】

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¥1,760
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角川書店単行本
小説の小説【電子特典付き】

  • 著者名:似鳥鶏【著者】
  • 価格 ¥1,760(本体¥1,600)
  • KADOKAWA(2022/09発売)
  • ポイント 16pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784041117354

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内容説明

本格ミステリ界にその名を轟かせる似鳥鶏の新境地は、“メタ・フィクション”!

私たちの知る「小説」は、様々な「決まりごと」の上に成り立っている。
無意識下の常識を逆手に取った、ルール無用の超次元小説!

▼各話紹介▼
「立体的な藪」……いつものように殺人に出くわしてしまった名探偵。華麗な活躍で事件が解決したはずだったそのとき、思わぬ“伏兵”が推理を始め――!?

「文化が違う」……異世界転生し、チート能力で無双する。誰もが夢見るシチュエーションで、最大の敵は、言葉の“イメージ”だった!!

「無小説」……「小説」とは何か、「書く」とは何か。創作の限界に挑む、禁断の×××小説!

「曰本最後の小説」……新法が成立し、検閲が合法化された「曰本」。表現の自由が脅かされる中、小説家の渦良は、あらゆる手を尽くして作品を書き続ける。

※紙書籍版カバー裏には、特別書き下ろし短篇「噛みつき小説」を収録。
※電子書籍版巻末には、特別書き下ろし短篇「夫の日記帳」を収録。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

196
似鳥 鶏、三作目です。著者がかなり楽しんで書いている、遊び心お腹一杯アイロニーたっぷりの実験的超次元小説短編集、オススメは『日本最後の小説』です。特別書き下ろし短篇「かみつき小説」のオマケつきでした。 https://www.kadokawa.co.jp/product/322104000679/2023/01/20

やっさん

137
★★★★☆ とにかく全部バカすぎて、終始笑わされた。収録4作ともウィットに富んでて読み応えあるけど、2作目「文化が違う」が特に最高。登場人物の命名って、その印象を作家と読者で一致させるための大事な作業だよね。2023/05/28

74
かなり冒険した小説。小説と呼んでいいのかってくらい好き勝手やってます。遊び心というか発送がスゴイ。2022/10/18

NADIA

73
小説の殻を破ってみました、という実験的な4作。中では単語に伴うイメージのギャップを追求した『文化が違う』が一番面白く読めたかな。性質上、笑いに寄りがちだしね。むしろ展開的には普通のファンタジー小説も名前の付け方ひとつでギャグになるんだな、と感心した。可憐なヒロインの名前は「マッスルゴリラ=ウンコナゲル」だ。この世界ではキラキラネームだそうだ(笑) 伝説の剣は「ポッキー」だし、悪の大魔王は「シンソツクン」。似鳥ワールド展開だ。最終作の『日本最後の小説』は検閲をくぐるための表現・表記の模索。背景が怖すぎる。2023/04/12

オーウェン

61
似鳥さんは前にも叙述トリックだけの作品を作ったことがあったが、今作もまた実験的な試み。 いわゆるメタを描いた4編だが、かなり好き嫌いが分かれそうな中身。 個人的には2作目の「文化が違う」は面白かった。 中世と魔法の世界にタイムスリップした現代人がその世界に慣れようとするが、ゴリラだのアトデウラギルだの、日本語と真逆のような言葉が飛び交うやり取り。 最後の晩餐で出てくる、アレを使った料理はおいしくても簡便だけど(笑)2022/11/11

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