テレビ番組制作会社のリアリティ - つくり手たちの声と放送の現在

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テレビ番組制作会社のリアリティ - つくり手たちの声と放送の現在

  • ISBN:9784272331079

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内容説明

不可視化されてきた現場の実態に光をあてる

テレビ番組制作に欠かせない存在でありながら、放送局の陰に隠れ、放送制度の枠外に置かれてきた番組制作会社。その実態とデジタル化が進展する放送事業の現在を、関係者のインタビューを軸に描き出す、初の本格的研究報告。

※本書は、大月書店刊『テレビ番組制作会社のリアリティ――つくり手たちの声と放送の現在』の電子書籍版です。

【著者】
林香里
(はやし・かおり)東京大学大学院情報学環教授。主著:『〈オンナ・コドモ〉のジャーナリズム――ケアの倫理とともに』(岩波書店、2011年、2021年:電子版)、『メディア不信――何が問われているのか』(岩波新書、2017年)

四方由美
(しかた・ゆみ)宮崎公立大学人文学部教授。主著:『犯罪報道におけるジェンダー問題に関する研究――ジェンダーとメディアの視点から』(学文社、2014年)、『基礎ゼミ メディアスタディーズ』(共著、世界思想社、2020年)

北出真紀恵
(きたで・まきえ)東海学園大学人文学部教授。主著:『テレビ報道職のワーク・ライフ・アンバランス――13局男女30人の聞き取り調査から』(共著、大月書店、2013年)、『「声」とメディアの社会学――ラジオにおける女性アナウンサーの「声」をめぐって』(晃洋書房、2019年)

目次

序章 本研究のねらい――番組制作会社から考える日本のテレビ(林香里)
第1章 制作会社の誕生と展開――テレビ制作の現場で(国広陽子・北出真紀恵)
第2章 制作現場の日常風景(石山玲子・花野泰子)
第3章 番組制作者たちの軌跡と仕事への意識(小室広佐子・林怡 )
第4章 「地方」の制作者たちの日常風景とキャリア(北出真紀恵)
第5章 番組制作現場のジェンダー・アンバランス(国広陽子・花野泰子)
終章 テレビ番組制作会社と制作者たち――課題と展望(四方由美)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

スプリント

7
アニメ業界もそうですがテレビ関連の業界の労使環境は著しく遅れているのはなぜだろう。2023/01/15

kenitirokikuti

7
図書館にて、ざっと読んだ。ジェンダーとコミュニケーションネットワークが取り組んだ共同研究。テレビ関係の研究は、放送制度や作品としての番組論が多く、「局」単位にフォーカスされていた。番組制作会社を扱ったのはメディア総合研究所だが、同所のアンケート調査も2011年で止まっている▲「ポリティカル・エコノミー研究」。コントロールとサバイバル。2022/10/02

Kolon

2
テレビ制作会社の労働実態調査を通じて業界の不条理に迫った著書だ。 テレビ業界は放送局を頂点とするカーストがあり不条理な現実もある。しかし他業種でも同様でテレビ業界が特別な訳ではない。 制作会社で働く人たちの多くに共通するのは良い番組を作り社会的にも意義のある発信したいということが優先するということだろう。従ってドキュメンタリー番組を指向する人たちが多いようだ。 一方制作会社のビジネスモデルはそれとは真逆だ。 この辺りについては言及はなかったのは書き手側の限界とも言えるだろう。2024/03/26

chuji

2
久喜市立中央図書館の本。2022年8月初版。書き下ろし。昔TV子だったオイラは今リアルタイムで観るのはスポーツ中継だけで、観たい番組は録画してCM飛ばしで観る位です。昔は報道の○○、ドラマの○○、スポーツの○○等の個性があったが、今どのチャンネルも差違がない。番組制作会社のコメント「われわれにとっては、テレビ局はお客さんなんですよね。番組的に言うと、お客さんは視聴者なんですけど。」当たり前のことですが、眼から鱗でした。2022/09/17

hirokoshi

1
テレビ番組を作ってる人たちとテレビ局の社員の収入に乖離があるのは、テレビ局の主な仕事は番組を作ることじゃないから…?2023/01/07

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