内容説明
日本の右傾化が進んでいると言われて久しい。実際、ヘイトスピーチや改憲潮流、日本会議など、それを示す事例には事欠かない。ならば日本社会は、全般的に右傾化が進んでいるのか? 本書ではその全体像を明らかにすべく、ジャーナリストから研究者まで第一級の書き手が結集。「社会」「政治と市民」「国家と教育」「家族と女性」「言論と報道」「宗教」の六分野において、それぞれ実態を明らかにしていく。いま、もっとも包括的にして最良の「右傾化」研究の書である。 ※ 著者からの申し出により、本電子書籍版に「第6章 有権者の「右傾化」を検証する」は収録されていません。
目次
はじめに/第I部 壊れる社会──新自由主義、レイシズム、ヘイトスピーチ/第1章 罪深く恥ずかしい「サロゲート」に沈み込む前に 斎藤貴男/第2章 在日コリアンへのレイシズムとインターネット 高史明/第3章 ヘイトスピーチ、極右政治家、日本会議──特報部の現場から 佐藤圭/第II部 政治と市民──右傾化はどこで起こっているのか/第4章 排外主義とヘイトスピーチ 樋口直人/第5章 自民党の右傾化──その原因を分析する 中北浩爾/第6章 有権者の「右傾化」を検証する 竹中佳彦(※著者からの申し出により、本章は収録されていません。)/第III部 国家と教育──強まる統制、侵蝕される個人/第7章 〈震災後〉の日本におけるネオナショナリズム マーク・R・マリンズ/第8章 教育基本法「改定」とその後 大内裕和/第9章 国に都合のいい子、親、教師をつくる教育政策 杉原里美/第Ⅳ部 家族と女性──上からの押し付け、連動する草の根/第10章 重要条文・憲法二四条はなぜ狙われるのか 清末愛砂/第11章 結婚、家族をめぐる保守の動き 斉藤正美/第12章 税制で誘導される「家族の絆」 堀内京子/第V部 言論と報道──自己賛美と憎悪の連鎖に向き合う/第13章 「日本スゴイ」という国民の物語 早川タダノリ/第14章 〝歴史戦の決戦兵器〟、「WGIP」論の現在 能川元一/第15章 狙われ続ける「慰安婦報道」 北野隆一/第16章 暴走する権力と言論の自由──シリーズ「時代の正体」の現場から 田崎基/第VI部 蠢動する宗教──見えにくい実態、問われる政治への関与/第17章 神道政治連盟の目指すものとその歴史──戦後の国体論的な神道の流れ 島薗進/第18章 創価学会・公明党の自民党「内棲」化 藤田庄市/第19章 統一教会=勝共連合──その右派運動の歴史と現在 鈴木エイト/第20章 幸福の科学=幸福実現党──その右傾化、保守運動との齟齬 藤倉善郎/第21章 「宗教の右傾化」はどこにあるのか──現代日本「宗教」の類型的把握から 塚田穂高/おわりに 塚田穂高/あとがき/「日本の右傾化」を考えるためのブックガイド/「日本の右傾化」関連年表
感想・レビュー
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coolflat
ばんだねいっぺい
Toska
coolflat
スイ
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