竹書房怪談文庫<br> 実話怪談 怨環

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竹書房怪談文庫
実話怪談 怨環

  • 著者名:芳春【著】
  • 価格 ¥748(本体¥680)
  • 竹書房(2022/08発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784801932357

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内容説明

「禍いは、とても美しい姿をしているの。
だから魅入られてはいけない」

人魚を見たという女性。
井戸の底を揺蕩うそれは、恐ろしき凶兆だった…
「人魚」より

静かに心揺さぶる、聞き書き実話怪談。

子供の頃に見た忘れられない街の景色。だが、再び訪れるとそこは墓場で…「景色」
酒蔵が神社に奉納する酒を選ぶ秘儀。酒樽に耳をつけると歌が聞こえてきて…「歌声」
行き止まりの道の先が見えてしまう少年。行って確かめてみたい衝動にかられるが…「行先」
水音を流しながら見えない何かに質問して録音する交霊実験。すると奇妙な声が…「名前」
喧嘩した兄弟。やがて兄はある夢を見始め、弟は不眠に。奇妙な符合の真相は…「監視」
突然家にやってきた従兄。黒子の位置に違和感が…「偽者」
椿柄の着物に異様な執着を持つ女性。祖父の遺品整理でその理由が…「振袖」
幼い頃に人魚を見たという女性。以後恐ろしいことが…「人魚」
錫杖を持った不吉な僧侶の影。父も祖父も僧侶の祟りによって死んだというのだが…「怨環」
ほか、魂に深く食い込む珠玉の35話収録!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

流之助

11
最後の話が好き。夢のような美しい場所。羨ましいと思った。あとは、自分に咎がないことで責め苛まれる気持ち悪さも良かった。2024/01/02

qoop

6
初の単著とは思えないほど手慣れた感のある一冊。ここまで書き手が飽和状態だと、実話怪談作家として単著デビューを果たす方のレベルは相当高くなっているのが良く分かる。良く出来た話だと感じるほど収まりのいい〈会心〉、三ノ宮をレトロにしたような…という描写のリアルさがたまらない〈景色〉、お手本のように実話の手触りを強く伝えるUMA遭遇譚〈腐臭〉、民話の原型を思わせる〈晦日〉などが印象に残る。2022/09/02

misui

3
美意識を感じるドラマティックな怪談。存在しない人や場所が現実に影響するいくつかの話が好きです。トワイライトゾーンみたいな。2023/04/25

TNdler

2
幻想的な短編小説のような怪談が多くて好みだった。「運命」「幻視」「人魚」が特に好き。25日が水曜日にある寒い時期の月に要注意ってほんとかいな?2023/05/25

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