エモーショナルきりん大全

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エモーショナルきりん大全

  • ISBN:9784863854895

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内容説明

アリス お茶もういいよ アリス 泣かないで 薇ほどけば春が終わるよ

上篠翔の短歌の特徴はスピードである。
そして、スピード感とスピードとはちがう。
スピード感はスタイルであり、スピードは本質だ。
口語のスピードの快感を存分に味わってほしい。
─藤原龍一郎
【5首】
アリス お茶もういいよ アリス 泣かないで 薇ほどけば春が終わるよ
っこ って何 生きあいっこするわたしたち朝から氷くちうつしてく
能あるきりんは首を隠す んなわけねーだろ剥きだして生きていくんだ光の荒野
花みたい、それはやさしい揶揄でしたいいよ花ならお墓に似合う

【著者】
上篠 翔
玲瓏所属。粘菌歌会主催。2018年「エモーショナルきりん大全」で第二回石井僚一賞を受賞。インターネットをやっています。
Twitter:@KamisinOkkk
メール:msb9.xx12@gmail.com

藤原龍一郎

目次


‐花曜日編‐
‐夏の魔物編‐
‐水没都市編‐
‐ODQ編‐
‐センチメンタル/サンタマリア編‐
‐八月三十二日編‐


ハロー、アンダー・ピッパラ
ハレルヤ、アングラ・サマー・ノイズ
ライク・アン・アップル・スーサイド
グッバイ、ジェノサイド・シーズン


春の
鳥葬
光、刺す、少女
春と修羅 春ねむりへの
Love/Hate ART‐SCHOOLへの
TOHOシネマズ新宿
煤と緑青
句点の花(A面)
土色の音楽
アンチアパテイア
双極性の犬わんわん
器官なき身体
A Brighter Summer Day
‐ラブ山椒魚編‐

解説 快楽のスピード 藤原龍一郎
あとがき

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

あや

13
私には難解な歌が少なくなくて時々立ち止まりもしましたが、小田急線の歌が好きです。監修の藤原龍一郎さんの読解がとても丁寧で読めて良かったです。口語短歌のスピードについて良心的にご解説されています。2022/05/12

Tenouji

13
木下龍也氏の「短歌教室」の教えの通り、歌集を一冊購入、読んでみた。選択基準はジャケ買いw。全体から感じられるクールさは、昔だと村上龍の著書から感じれたものに近い。恐らくそれは、都市が要求するものだが、短歌でも表現できるのか…面白い。初めて読んだ歌集、面白かった。2022/01/06

山田

8
もしもこれが短歌として称賛されているのであれば、多分自分は短歌を読むセンスがないんだと思う。なんとなく読みにくい、意図を理解しにくい、そんな感じ。せめて作品ごとに一言意図が添えられていれば読みやすかったかも…💦2024/01/31

ささやか@ケチャップマン

8
うーん、だいたいが私向きではなかった。2022/08/07

今野ぽた

7
上篠翔の短歌を読むと都市の中にいるような気がする。都市の、雑踏の、片隅の、狭い空の、地下道の、淀んだ空気の、猥雑とした、孤独な、都市の中で叫んでいる。 確かに鍵、かえしたからさ、吉野家はもう飽きたよな 花虻飛んだ 部首になりあなたを海やけだものやからだの一部にしてみたかった 命名権をあげるよぼくの帝国のあなただけのいない帝国の この三首は繰り返し繰り返し読んだ。 もう二度とやってこない平成の夏、好きに生きて好きに死のうな2021/10/24

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