内容説明
食の道を探求してきた著者が、味噌汁の歴史、土井善晴などの料理本、春のパンまつりの皿、台所道具までを読み解く家庭料理今昔物語。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
fwhd8325
65
料理とエッセイはとても似合うものだと思います。向田邦子さん、平松洋子さん、松井今朝子さん。たくさんの方の料理エッセイを読んできました。「家庭料理の窓」何だか教科書のようなタイトルだなと思いましたが、ほんわかしたいいエッセイでした。使う道具へのこだわりも楽しく、こうしたエッセイは、読んだ後に台所に立ちたくなれば、大成功なんだと思っています。今夜は少し丁寧に食事を作りました。2023/02/13
ぶんこ
41
思っていたのとは違っていました。ここまで家庭料理に関して書けるとは驚きです。内容が私にとっては興味をひかれないだけで、共感を覚える人には楽しめると思います。白山陶器の食器は大好きですが、平形めし茶わんには惹かれませんでした。2022/12/20
あるぱか
7
木村さんの新作は家庭料理をテーマに、さまざまな本を読んだ考察や自身の考えをまとめたもの。器から食材、スーパーなど徐々にとらえる範囲が大きくなっていくような構成でした。1番ピンときたのはつくおきのお話。作りおきにハマっていた時に感じていた違和感の正体がはっきりしました。汁物がすごく好きなのでリトルプレスも読んでみたいです。2022/11/30
すのーまん
7
食べ物や暮らしの道具にまつわる素敵なエッセイ。装画もかわいく、食欲の秋にぴったりの本でした。2022/11/06
natsumi
6
「家庭料理」を家庭の中から外から、ときにはレシピ本をひもといて考える。自分の好きな味や調理道具のルーツを調べて、どうしてそれが気に入っているのかにつながる要素を分析したり。所謂「暮らし系」のはじまりは、生活にそういった研究的視点をもつことなのかなと読んでいて感じた。イメージだけで侮ってはいけない領域である。2022/11/02