集英社新書<br> 北朝鮮とイラン

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集英社新書
北朝鮮とイラン

  • 著者名:福原裕二【著】/吉村慎太郎【著】
  • 価格 ¥946(本体¥860)
  • 集英社(2022/08発売)
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  • ポイント 240pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784087212297

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内容説明

ウクライナ戦争後、国際政治上の最大の焦点。
時のアメリカ大統領に
「悪の枢軸」と名指しされてから20年。
2つの国家は、
なぜ「核」を通じて既存の秩序に抗うのか。
そして、今後の展望とは――?

二〇〇二年、米国ブッシュ大統領の一般教書演説で「悪の枢軸」と名指しされた北朝鮮とイラン。負のイメージで覆われた二つの国家は、なぜ「核」問題を通じて既存の国際秩序に抗い、二〇年後の現在もなお、世界の安全保障の台風の目であり続けるのだろうか?
本書は、長年にわたって現地調査を行い、両国の「素顔」を知悉する専門家がタッグを組み、その内在的な論理に接近した注目の論考である。核兵器拡散の脅威が日々高まるなか、負のレッテルの向こう側にある「正体」の理解抜きに、混乱を極める国際政治の将来は語れない。

目次

はじめに 福原裕二・吉村慎太郎
第一部 北朝鮮の「正体」 福原裕二(第一章 内部で何が起きているのか?
第二章 理想と現実のズレ
第三章 核問題の展開
第四章 北朝鮮にとっての「安全の保障」
終章 「悪の枢軸」の亡霊からの解放)
第二部 イランの「正体」 吉村慎太郎(第一章 現代史に見るイランの抵抗と挫折
第二章 革命下のイランと「大悪魔」米国
第三章 米国の政策とイラン
第四章 イランの「党派対立」と米国
第五章 「核兵器開発」疑惑の変転とイラン
終章 複合的な米・イ対立と現在)
おわりに 吉村慎太郎
主要参考文献 北朝鮮
主要参考文献 イラン
関係略年表 北朝鮮
関係略年表 イラン

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

skunk_c

65
本書は両国の関係について書かれたものではない。アメリカによって「悪の枢軸」という評価を下された両国について、それぞれ歴史や政治の動きを見ながら、その実態を明らかにしようとしている。北朝鮮については、東西対立という国際環境の中で、金日成が主体思想を確立、その目標は「建設と革命」を指導者に導かれた党の方針により成就すること(これを著者は「フィクション」と呼ぶ)であり、そもそも社会主義が理念的なのだが、それをある意味徹底しているとも言える。そしてそれを阻害するアメリカに対し、核によって対抗する政策をとっている。2022/10/22

Masakazu Fujino

9
アメリカ合衆国大統領🇺🇸に「悪の枢軸」と名指しされて20年、私たちがいかにアメリカに偏った評価で国を見ているかを、考えさせられる。2022/09/30

Satoshi

6
◎北朝鮮よりイランに興味があって。悪の枢軸と呼ばれたのが記憶に新しいが一方で街中を自由そうな若者が歩いてる印象だった。本書を読むと、イラン国内のクルド系、リベラル派、イスラム教重視派など派閥のバランスがそのときの外交方向を変え、さらにアメリカの時の大統領によって変えられてしまう。特にユダヤ人系の影響がとても大きいとのこと。ブッシュやトランプを思い出すと確かに。いろんな国があるのでやはり思いやるにはお互いに勉強が大切か。2022/10/22

くらーく

2
主に北朝鮮のところを。枢軸国ってレッテルを貼って、どの国も同じように扱っているが、当然、それぞれ事情は異なる訳です。枢軸のイメージの根底にドイツ、日本があるのが辛いなあ。もう、1世紀近くたつのにね。 さて、北朝鮮ですが、正直面倒な国と思います。朝鮮の意味(中国の属国)、民主主義、人民共和国であります。さらに、主体思想。どれも、意味があって、思いがこもっているそうです。しかし、全てが逆。。。アイロニーだな。 本書の中で、北朝鮮の人の回答がまた考えさせられる。P.36-37のエピソードはなあ。日本もそうかも。2022/10/01

お抹茶

1
悪の枢軸と呼ばれた北朝鮮とイランを解説した本。相互の解説パートにはあまり関連性はないが,本のコンセプトであるアメリカとの関係には触れている。社会主義国家の建設と,韓国を自国のもとに統一しようとする革命の実現のためだけに北朝鮮が形成された,とまとめている。2022/10/27

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