競争の番人 内偵の王子

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競争の番人 内偵の王子

  • 著者名:新川帆立【著】
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  • 特価 ¥1,131(本体¥1,029)
  • 講談社(2022/08発売)
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  • ISBN:9784065285909

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内容説明

謎の脅迫状に巨大カルテル、恋敵(?)も現れて……この業界も私もヤバい。

ドラマも絶好調! 霞が関でも話題沸騰の「公取委」ミステリー。

著者より)全国の働き者に捧げます。仕事帰りの豚骨ラーメンのような一冊です。―新川帆立

公正取引委員会の審査官、白熊楓は、九州事務所への転勤を命じられる。ところが配属先は、前任者が次々と離職しているいわくつきの部署だった。上司のパワハラ、人員不足、慣れない土地での生活に苦しみながらも、内偵業務のエース、常盤とともに、呉服業界の内偵に乗り出す。内偵を進めるなかで、巨大なカルテルの可能性が浮上。本局第六審査長(通称ダイロク)のメンバーたちも博多にやってきて、調査を開始するが……。呉服業界を覆うぶ厚い雲を、白熊たちは取り払うことはできるのか? 『競争の番人』シリーズ第2弾、新天地で開幕!

「法律の描写がファクトに忠実だ」と、公取委職員もうなる物語。担当記者のバイブルにしたい。―毎日新聞社会部 柿崎誠

お仕事小説の真髄は、当該職業従事者ならではの矜持を描くことにある。その矜持──公正取引委員会が「競争の番人」たるゆえんが明かされた瞬間、小説自体がひと回り大きな変貌を遂げた。この小説は、古き良き、今どき新鮮な「正義のヒーロー」を出現させる試みだったのだ。主人公は中央(霞ヶ関)から地方へと転勤したものの、中央の仕事の下請けであらざるを得ないことから、仕事に対し苦悩と葛藤を抱く。そして二転三転する厚みあるストーリーをくぐり抜けた先で、主人公が正義のヒーローへと変身する瞬間が現れる。この変身こそが、『競争の番人』シリーズの最大の快感であるとともに、読者へのメッセージでもある。なぜなら自分なんて「正義のヒーロー」からはほど遠いと思っているあなたもまた、変身できる、と断言してくれるからだ。―書評家 吉田大助

目次

第一章 地方事務所
第二章 古巣
第三章 京都
第四章 下働き
第五章 花火
第六章 東京

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

400
新川 帆立、5作目です。競争の番人(公正取引委員会)第二弾、ドラマの放映に合わせた出版でした。 https://www.fujitv.co.jp/kyosonobannin/ ドラマを観ていたので、白熊:杏、小勝負:坂口健太郎他のイメージで読みました。 原作とドラマは大分内容が違いますが、今回は原作よりもドラマに軍配を上げます。 https://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=00003676672022/09/24

夢追人009

311
新川帆立さんの第6作、競争の番人の第2弾、九州事業所編です。今回は九州の呉服業界を舞台にヤクザの組も登場する危ない話ですね。ヒロインの白熊楓は公正取引員会の九州の地方事務所に移動してイヤな上司から「本局から来たエリートの癖に」と厳しい言葉を浴びせられ慣れぬ環境に苦しみ辛い日々を送るのですね。前任者の女性達が次々に辞めていくという厳しさの中で白熊は懸命に耐えて得意の空手で活路を見出す場面も2つあり楽しめます。また古巣ダイロクチームの小勝負たちとの合同捜査となりカルテルを巡る経済ミステリの面白さも健在でした。2023/09/28

旅するランナー

247
公正取引委員会シリーズ2。白熊さんは福岡に異動している。K市で起こる呉服取引不正に、小勝負くんら本局メンバーも参戦し、暴力団も絡んでくる。九州事務所の常盤くん含めた、ちょっとした三角関係が今作を面白くしています。そして、本社の意向、地方のルール、家庭の事情。そういうものに、がんじがらめになっている人たちの立場にスッと寄り添う、公取委メンバーたちの正義の姿勢が気持ちよいです。2023/05/26

koji

227
久しぶりの新川帆立さん。デビュー作「元彼の遺言状」が売れ、その後「月9」2連発で勢いに乗っていましたが、この2年一寸名前を聞かなくなっていました。ネットで見ると、少し体調を崩されているようで心配です。また輝きを取り戻すことを願い、久しぶりに新川さんを読みました。新川さんの小説は、①登場人物のキャラ立ち、②推理小説として論理展開の鮮やかさ、③30代女性への応援歌が特徴ですが、本書は弱者への労りにも目配りされています。私も今は中小企業勤めですので、競争の公平性のなさを痛感しており、納得感の高い読書でした2024/04/10

とろとろ

210
九州事務所への転勤を命じられた公正取引委員会の審査官である主人公。地方事務所であるにも関わらず大活躍、ついには本庁職員との合同調査にまで持ち込む。殺人事件の犯人さがしのくだりは面白かった。ただ最後のオチは、たった数ヶ月で本庁に戻されるという、なんだかよく判らない結末になった。この話を書くためだけに異動させらたのかしらねぇ。もう少し地方で色々な事件を解決するのを見たかったような…。地方事務所の話題は、どうやらあまり思い付かなかったのかしら。なんかねぇ、全体的に公取のネタ切れ感は否めないような気がするなぁ。2022/10/29

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