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内容説明
2027年、日本がウクライナになる――。決して脅しではない。習近平国家主席が4期目を決めるこの年に、世界は大きく動くことになるだろう。ロシア、中国、北朝鮮に囲まれた我が国の危険性は、日増しに高まるばかりである。ロシアはなぜ北方領土を手放さないのか、中国が尖閣を執拗に欲しがる背景、北朝鮮のミサイル発射の脅威……。AIや衛星が主流の現代の戦争においては、海は陸地化しており、島国は安全という理屈も通用しない。元自衛官で「戦場を知る政治家」である著者が指摘する日本防衛の落とし穴。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
39
ロシアはなぜ北方領土を手放さないのか、中国が尖閣を執拗に欲しがる背景、北朝鮮のミサイル発射の脅威…元自衛官で戦場を知る政治家である著者が指摘する日本防衛の落とし穴。ウクライナ侵攻で露呈した現代の戦争に対応できていないロシアの苦戦、それを教訓にして台湾や尖閣諸島への野心を隠さない中国、北朝鮮のミサイル発射の意図。地政学的に日本の置かれた状況を解説しながら、習近平国家主席が4期目を決める2027年に中国やロシア、北朝鮮がどう動くのか、日本はどうなるのか。もう少し危機感を持ってもいいのかなとは感じる内容でした。2022/10/12
ランラン
11
日本の安全保障に対して危機感を抱いている著者に好感が持てる。いろいろな危機を想定しながら国を守ることが政治の大事な役割である。平和ボケの日本の先行きが心配になる。2023/02/08
sakadonohito
8
今月か先月のどこかで読んだが登録忘れてた。元自衛官でイラクでの活動にも従事した、最前線経験者としての視点で語られている。対中・対露を多角的に捉える目的であえて読んだ。まぁ危機感は当然ながら強いですね。一般人との温度差を実感した。2024/03/07
Masa
7
新書新刊平積み即購入。元一等陸佐、PKOゴラン高原輸送隊初代隊長。日本は中国、ロシアから狙われている。日本は両国にとって東方進出に邪魔な存在。ロシアが日本(北海道)に進出する際に先陣を切るのはハバロの東方部隊、ブチャの民間人大量虐殺の張本人。情報戦、SNS時代の戦争は市民も兵士と見做され容赦無い。シナの台湾侵攻の可能性、ピークは2027年。シナに借りの有るロシア、北朝鮮は米軍の戦力を拡散する為に同時期に動くだろう。そのターゲットは日本。この本を現職の国会議員にして要職にある人が書いた事に意義がある。2022/10/26
ZUSHIO
6
日本の防衛費倍増について議論になっているので、読んでみたが、確かに冷静に日本が地政学的に置かれてる状況は、将棋で言えば詰んでる状態。そもそも、日本中にある原発にミサイル一発で日本終了なわけで…。 だからと言って、親方アメリカ様の中古トマホーク処分市の押し売りも困る。憲法九条はそう簡単には変えられないだろうし、外交努力とは言うものの実効性には保障はない。 保守もリベラルもなく、この詰んでる状況だけは把握しておくべきだと思った。2023/01/05