角川文庫<br> 姫君と侍女 明治東京なぞとき主従

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角川文庫
姫君と侍女 明治東京なぞとき主従

  • ISBN:9784041125632

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内容説明

時は、明治5年の東京。
日本橋の大店の娘で15歳の佳代(かよ)は、旧大名深水家のお屋敷で、美しいが風変わりな姫君・雪姫(ゆきひめ)の侍女として行儀見習いの奉公をしていた。
だがその春、湯島聖堂博覧会で展示されていた徳川家康愛鳥の鷹の掛け軸が消えた。
掛け軸の預け主で、最後に会場に入って観覧していたのは深水家。
その中に盗人がいるのではと疑ったポリスが屋敷に乗り込んでくる。
お家の一大事に、持ち前の頭脳で立ち向かうは雪姫。
そして、佳代も隠していた天才的な絵の才能――目に見たそのままを絵に描く力を発揮することになり……!

幕末維新の動乱の名残り色濃い東京で、姫君と侍女がともに抱く大きな夢とは――?
主従バディが新しい時代に躍動する、胸のすく青春なぞとき物語!

第7回角川文庫キャラクター小説大賞〈優秀賞〉〈読者賞〉ダブル受賞作!!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

真理そら

61
天然の主従が旧大名深水家で起きる事件を解決する可愛いバディもの。周の佳代に対する全く報われない気持ちなどの要素もあるのでたぶん続編が出るだろう。その時はお屋敷の中だけでなくもう少し文明開化の雰囲気もあるといいなあ。2022/08/30

よっち

39
幕末の動乱冷めやらぬ明治の東京で、旧大名家の深水家屋敷で風変わりな姫君・雪姫の侍女として行儀見習いの奉公をする佳代が、主従で謎を解く明治謎解きミステリ。湯島聖堂博覧会で消えた家康から下賜された鷹の掛け軸、お屋敷に現れた青鬼の噂の真相。毅然として頭が切れる雪姫を探偵役、絵が上手い天然な佳代を助手に周囲で起きる事件を解決するストーリーは、雪姫の過去や幕末の因縁を絡めながら描かれる展開になっていてなかなか面白かったですね。佳代になかなか気づいてもらえない周の思いは報われるのか、続巻あるならまた読んでみたいです。2022/10/04

よっしー

23
図書館で見つけ、手に取りました。秀才な姫と絵が得意な侍女が不思議な謎を解くお話。幕末の動乱が終わり、明治の世の中となっても女性が生きにくい時代は変わらず…ですね。そんな中でやりたいことを見つけ、自分の夢に向かって進んでいく主従を応援したくなりました。そして、周の恋の行方も見届けたいですね(笑2023/05/20

しのさー

22
読書メーターの献本プレゼント当選本 昼休憩などにちょっとずつ読んでいたが、中盤あたりから続きが知りたくなり一気読み 幕末の歴史がよくわかってないので、理解が不十分かも知れないが、それでも楽しく読めた 待女の佳代がとにかく可愛かった2023/02/13

PAO

19
「我は眼に見える新しきものすべて、この眼に焼き付けたい」…明治5年の東京を舞台に旧大名の深水家の姫君雪姫と侍女の佳代がお家に降りかかる家宝紛失や青鬼出現といった事件の謎に立ち向かうお話。維新の動乱で勤王と佐幕との間で揺れ動いた深水家の過去の悲劇が主人公たちにも絡んできます。怪しげなポリス木村や純情な家臣の周と二人のイケメンも登場して賑やかではありますが、キャラクター小説としては雪姫・佳代の二人の個性がやや弱く物足りない感じがします。でも続編ありみたいな終わり方なので今後の二人の成長に期待しましょう。2022/10/09

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