内容説明
パンダ好きが高じて四川省でパンダ飼育員体験、四川省出身の義母が洗面台に泳がすフナ、ラスベガスで生ハム地獄、首吊りショーで生き死にを考え、映画を作っては他者の身体を想像する。海外での体験のみならず、暮らしの中での「異文化」をユーモラスに綴る、藤岡みなみ初のエッセイ集!
目次
はじめに
パンダのうんこはいい匂い
パンダと添い寝して考えた
洗面台にフナ
こっそり食べる
青森県にキリストの墓がある
呪いのビデオ
転校生の境界線
17歳のかわいいモスクワ
いつかジェシーとオニオンフライを
高円寺は日本のインドか?
大人になった日
コンビニ人間になれなかった
向いていない、という輪郭
涙のラスベガス
産後は卵を100個食べる
空芯菜をひとりじめしたい
シンガポールへの誤解
シンガポール、お試し暮らし
私が知らなかった島
弾みながら島に着く
絶対に当たる占い
3月の滝行をなめるな
卵をあたためる
立体的な記憶
不完全な映画
言葉で照らす
畑で世界と再会する
縄文土器で豚汁を作る
首吊りショーの庭
祖父の流儀
忍者の才能
現地の言葉を覚えたい
ルマンド麻雀
漂流する家族
笑ってはいけないお葬式
おわりに
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
はっせー
54
タイトルインパクト大のエッセイ。キーワードは『異文化』だと思う。本書は著者の藤岡さんの過去の話から中国の方と結婚した後の話をまとめたエッセイになる。異文化は身近にあり自分の未知の領域を広げてくれる。こういったエッセイはまた読みたくなる!2024/08/02
ゆみのすけ
28
タイトルのインパクトにやられて手に取ったエッセイ本。パンダLOVEな著者が中国四川省へパンダ飼育のボランティアに行った話。祖父母と行ったラスベガスで苦手な英語に苦しめられ散々だった話。3月に行った滝行で寒さに震え死にそうだった話。有精卵を温め卵が孵化し、ひよこちゃんと過ごした日々。作成したドキュメンタリー映画をマーシャル諸島で上映した話。などなど、とにかく話題が豊富で、次はどんなエッセイが飛び出してくるのかとワクワク。好奇心が旺盛で行動力があり、人生を楽しんでいるのが伝わってきた。2023/02/23
とある内科医
28
YouTube「哲学の劇場」で紹介されていたことを受けて、図書館から。普段なら手に取らない種の本だったが…思いがけない出会いに繋がった。才能という言葉を実感し得た貴重な本。どの辺りが、と聞かれたら全部、としか答えられない。視点の鋭さ、高い感性、明快な文章。まえがきの時点で降参してました。2022/11/30
活字スキー
23
【異文化はどこにでもある。境界線の向こう側とは交われないよ、という社会は窮屈だなあと思う】前情報ゼロの状態から、書店でたまたま目についただけの直感買いが大当たりだととても嬉しい。本書もまさにそれで、著者のことも存じあげず、1ページも開くことなくただ「おにのパンツはいいパンツ」的なタイトルの小気味よさだけでお持ち帰りしたところ、期待を遥かに上回る面白エッセイだった。2024/06/30
ソフトミー
22
エッセイはかなりぶっ飛んだ内容じゃないと読めないたちなので、誰の何を読んでも、「カレー沢薫先生が至高」と公言してきた私ですが、本書は珍しく大当たり。著者、藤岡みなみさんのアルバイト歴や、変なアクティビティ。家族や旅行の話がたくさん収録されています。面白おかしく読める話もあれば、普通に勉強になる話もあり、「へー、ふーん、あはは」と、心中せわしなく読ませてもらいました。個人的なお気に入りは縄文土器の話で、日々の生活にすべてをかけていた時代、そこに思いを馳せて出た名言〝生活だろ〟が読後も頭から離れません。2026/02/17
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