講談社+α新書<br> 日本人とグローバリゼーション

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講談社+α新書
日本人とグローバリゼーション

  • ISBN:9784062721288

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内容説明

英語ができるからといって国際的なコミュニケーションができるとは限らない。本書は、どうすれば真の対話能力が身につくかを、日本人の特質に照らしあわせて示す指南書!「グローバル化時代」をたくましく生きる切り札!!

●毎日が異文化コミュニケーション
●「はい」と「イエス」の大差
●相手との心理的な距離の取り方
●言語表現を伸ばす法
●「話がつきました」の日米の差
●感謝の気持ちの出し方
●言語以前の関係をつくれる日本人
●めちゃくちゃな英語をしゃべろう
●日本的センス・オブ・ユーモア
●世界とつきあうための必要知識

【河合】――日本人は“I am sorry.”と“I don’t know.”の2つで世間を渡れると思っている。……私がフィリピンにいたとき、友だちが向こうの大臣に会うという約束で、4時間待ったんです。ところが相手はとうとう来なかった。カンカンになって怒っていたら、大臣から手紙が来た。それに“I am sorry.”と書いてあると思ったら、謝罪どころか“It’s pity.”(お気の毒さま)と書いてある。
【石井】――私はイギリスにいるとき、非常に腹が立ったことがありました。隣の家に5歳になる子どもがいたんですが、彼は“I don’t understand.”とは絶対に言わないで、“I am not convinced.”(私は説得されていない)と言うんです。「おまえがアホだから、私をコンビンスできないんだ」という論法。私は非常に劣等感を感じてロンドンを去ったことを覚えています。

目次

「地球の魂」を探して――まえがきにかえて 河合隼雄
第1章 異文化コミュニケーションと日本人――河合隼雄
第2章 グローバリゼーションへの対処法――河合隼雄+石井米雄
第3章 日本人ならではの対話法――河合隼雄+石井米雄
国際対話能力を身につけるために――あとがきにかえて 石井米雄

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

うりぼう

2
グローバル化したくない日本人が多いのは、よって立つ日本人として立ち位置が見えないから。2002/05/27

さわたり

0
★★★★★「中空」構造の説明で日本人の独特な性格が納得できました。2012/07/24

聡太郎

0
国際的対話能力を身につけないといけないと言われても、では一介の市井の人間はどうしたらいいのか。そういう知的エリートを養成しなければというのならともかく、全日本人がその能力を身につけるべしというのであればそれは無理な話である。そりゃあなたたちは学者先生だからそう思うんだろうけどね、と思う。提言として良い本だけど現実性のないべき論になっている。2011/11/19

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