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内容説明
自動車業界はカーボンニュートラルという難題を突きつけられている。環境規制をリードする欧州は、2035年にハイブリッド車(HV)を含むエンジン車の販売を実質的に禁止する方針を発表し、世界の自動車業界に衝撃を与えた。欧州系メーカーも相次いでEVメーカー化を宣言。メルセデス・ベンツも2030年にEV専門になるという。
トヨタ自動車を筆頭に日本勢が強いHVは「当面の現実解」としているが、「パリ協定」で掲げる2050年の温暖化ガス排出実質ゼロへ向けた見極めが大事になる。EVを基点に自動車産業のビジネスモデルがどう変わっていくのか。新しい潮流に迫った。
本誌は『週刊東洋経済』2021年10月9日号掲載の38ページ分を電子化したものです。情報は底本編集当時のものです。その後の経済や社会への影響は反映されていません。
目次
〔プロローグ〕決断迫られる日本の自動車産業
EV化に雪崩を打つ世界
INTERVIEW 「新しいエコシステムに挑み車の未来を牽引していく」(ジェームス・カフナー)
トヨタ“全方位”戦略の吉凶
COLUMN 「脱炭素メディア」と化すトヨタイムズ
運転支援が変える車の価値
INTERVIEW 「レベルの高さは追わない、ソフト更新も実施」(鯉渕 健)
「日の丸トラック連合」の危機感
背水の陣で挑むホンダ、日産
始まった部品会社の生存競争
EV化で混乱必至の中古車市場
「軽」EVシフトの暗中模索
テスラが利益を出せる仕組み
勢い増す中国製EVの野望
鴻海が狙う「水平分業」革命
日本電産が狙うEV時代のゲームチェンジャー
ファーウェイ製「車載OS」の衝撃
EVシフトの生命線 電池国策支援バトル
INTERVIEW 「安くて燃えない電池で攻める」(程 騫)
沸騰するCASEベンチャー
〔エピローグ〕自動車立国・日本生き残る3条件