文春e-book<br> 大難産

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  • 電子書籍

文春e-book
大難産

  • 著者名:山野一
  • 価格 ¥1,100(本体¥1,000)
  • 文藝春秋(2022/09発売)
  • ポイント 10pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784160901315

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内容説明

50歳目前で双子を授かった元・鬼畜漫画家の、超大変&ドラマティックな出産・育児コミック。電子版はカラー&モノクロ構成。

元・鬼畜漫画家の“やすお”が50歳を目前にようやく授かった双子は、胎内でTTTS(双胎間輸血症候群)という一卵性双生児特有の病気にかかっていた。妻の“クチ子”は「特殊漫画家のお前がせっせと描いた鬼畜漫画のカルマ返りだ」と憤慨し、やすおは「二人の血液型は適合してるんでしょうか」とトンチンカンな疑問を呈する……。

病院をたらい回しされた末、ついに最先端医療設備と名医たちに出会う。クチ子は双子の命を救うべく、レーザー手術に臨む。胎児の心音を耳にしたやすおは、窓の外にみじんこが浮遊する光景を幻視する……。

手術は無事成功するが、クチ子は身体にチューブや介助器具が取り付けられた「スパゲティー状態」に。身動きも寝返りも許されず、一つ間違えば流産の危険が迫る「暗黒の4日間」が始まる。その枕元へ、死去したはずの伯父さんが神主姿で現われ、「なーんもすんぱいね。もーすぐ夜が明けっから」とのたまうのだった……。

いよいよ出産間近。再入院したクチ子は、予定日前に破水する。すぐにやすおに電話するが、泥酔していたやすおは起きる気配がない。翌朝、緊急の帝王切開手術が開始される。果たしてお腹の双子の運命やいかに……!

1998年に元妻のねこぢるが死去した後、再婚した山野一が、双子生誕までの超“こっぴどい”日々を克明に、かつ自虐と諧謔を交えて描く。

※本書中の「大難産1~7」は、Kindle版『そせじ(2)~(4)』に所収されたものです。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

たまきら

35
元気な双子の娘ちゃんとお風呂に入るお父さん。「キミたち、生まれてくるまで本当に大変だったんだぞ…」と、出産までの道のりをご両親がおとぎ話のように語る内容なので、過酷な状況でも安心して読めてありがたかったです。描写に既視感があり、もしかして…?と思ったらねこぢるさんの夫だった人でした。娘さんや奥さんに振り回されていそうだけれど、お幸せそうで良かった。2023/04/03

悪者みきこ

5
誰かと思ったらねこぢるの元旦那さんか。双子可愛いし絵綺麗だわー。なんつーか、闇堕ちしかけてたけど読んだら元気出てきた。2023/09/02

鳩羽

4
アラフィフを目前にして流れたと思っていた子供が妊娠継続できていて、しかも双子で、しかも双胎間輸血症候群で、という、出産に至るまでの大変なのになぜか笑えるノンフィクション漫画。無事に産まれた双子の女の子に、過去のことを話して聞かせる形式で、やたら毒舌でテンションの高い嫁と娘たちが面白い。手術の体験も簡単に買いてあるが、一児死亡率、二児死亡率などリアルな数字も出てきて、本当に元気に生まれてきて良かったなと、感動してしまった。地方だったらこんな手術してもらえないかもしれないと複雑な気持ちにもなったが。2022/09/14

かやま

4
鬼畜マンガ家・山野一が再婚後に授かった双子が生まれるまでの話。中々珍しい難病にかかっており生まれる前からの相当なご苦労が描かれている。面白かった。無事に生まれて双子ももう中学生との事。よかったね。2022/09/10

ユーキ

3
無事産まれた娘達にたいして話すという形式だから安心して読める。盛って書いてしまいそうな産まれる瞬間とかをアッサリ流しててあくまでも妊婦の夫という自身の視点から大難産を描いてて誠実さを感じた2023/06/26

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