教養としての決済

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教養としての決済

  • ISBN:9784492681497

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内容説明

ビジネスも戦争も犯罪も
「決済」を制する者が勝つ!

世界の決済コストはロシアのGDPに匹敵?
100ドル札の7割は米国に存在しない?
北朝鮮ハッカー集団の鮮やかな詐欺手口とは?
イスラム独自の海外送金方法「ハワラ」って何?

SWIFTの元CEOが解説する
「支払い」の歴史・仕組み・未来

目次

はじめに
身近で、強大で、よく知らない「決済」

Ⅰ 世界は決済で回っている
Ⅱ 決済の歴史
Ⅲ 決済の地理学
Ⅳ 決済の経済学
Ⅴ ビッグマネー
Ⅵ テクノロジー革命
Ⅶ 決済の政治と規制

エピローグ──次はどうなる?
謝辞
参考文献

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

パトラッシュ

105
無人島で自給自足で暮らさない限り、人は死ぬまで決済から逃れられない。現金払いから小切手、カード、暗号通貨まで変遷してきた決済の話は、経済史の教科書にはないだろう。多くの人と金と技術が関わり、技術革命や金融犯罪の舞台となり、国際政治の争いの焦点となってきた。決済の支配権を巡りドルとユーロが暗闘を続け、国際的決済網から排除されたロシアや北朝鮮は物々交換や密貿易に走り、独自通貨発行を図る巨大テック企業が中央銀行と衝突しているとどれだけの人が知っていたか。題名通り、一般教養として決済を知らねばならない時代なのだ。2023/03/17

KAZOO

85
今までこのように決済だけを題材にした本は(システム関連を除き)ほとんどなかったように記憶しています。最近は様々な決済手段が出てきてそれを数多くの事例を紹介しながら説明してくれています。経済学的あるいは学術的な説明はあまりないのですが、結構面白いエピソードなどもあったりして話のタネになるようなものもあります。2022/10/28

007 kazu

32
古今東西の「決済」に関わるあれこれを俯瞰する書。それでも要素が多くその試みが成功しているかの判断も素人には難しい。国家(地域)と国家・金融企業の関係、先端テクノロジー、規制、サイバー犯罪、ビジネスとしての決済。 決済は命に係わる電気・水道そして通信に次ぐ重要インフラかと思う。給料が口座に振り込まれなければ問題だが、お金が払えないのも同様に大問題。ATMで現金を引出す際に手数料がかかることに文句を言う人がいるが、この複雑さを知れば多少は理解できるかもしれない。 2023/03/15

てつJapan

22
【良かった】著者はSWIFTの元CEOらしい。決済において、手数料という形で見えないところで金融機関にちゅーちゅー吸われているのがよくわかる本。専門書よりではなく、散文的で「教養としての」という題名よりの印象。2022/11/26

あつお

21
教養以上の決済。 主な内容は、①お金、②現金、③電子決済。①お金には「交換・価値保存・価値尺度」の3つの機能がある。現金が存在する前から人々は上記機能を果たす物を代用しており、やがてそれが現金に変わった。②それ自体には価値がないが、人々の信仰により支えられるもの。それが現金。即時決済可能な手段として普及。③その後、更に手間を減らすために数多くの決済手段が確立された。小切手、クレジット、デビット、仮想通貨など。より手間を減らすために作られたが、電力消費量など課題も存在する。今後、決済はより洗練されるだろう。2024/01/11

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