内容説明
明治6年(1873)に来日し,数多くの業績を残した著者は,日本の文化・国民性についても卓越した洞察者だった。「算盤」から「動物学」までをアルファベット順に配列し,言葉巧みに事物百般を説く。第1巻は,AからJ,「算盤」(Abacus)から「人力車」(Jinrikisha)まで。巻末に
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
壱萬参仟縁
12
1934年初出。印字が濃く滲む。一昔前の本という印象。「古い日本は死んで去ってしまった、そして、その代わりに若い日本の世の中になった」(14頁下段)。昭和から平成になったような印象なのか? 読みたい項目だけでも拾い読みできる構成。隠居してからは、自由に楽隠居で好きな楽しみや研究に耽る(6頁)。これをしないで生涯現役の人もいる。欧州人は日本家屋を住みにくいとしている(33頁)。彼らは隙間風とかが許せないようだ(34頁)。今は高機密高断熱というが。日本美術は線の自由自在、なだらかさ、力強さに優れる(50頁)。2014/01/15