内容説明
貧窮と障害から身を起こし,トルコからテヘランをへて,ボハラ,サマルカンドへと大旅行をしたハンガリー出身の東洋学の鬼才の自伝。托鉢僧に身をやつした旅は,苦難にみち生命の危険におびえる惨憺たるものだった。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
夜明けのナッキー
1
西洋人がイスラム教の修道者に扮装し、行く先々のキャラバンに加わりながら、中央アジアを旅した旅行記である。全体的に淡々とした文章を毎日数ページずつ、著者と歩調を合わせるかのように、少しずつ読んでいった。広大な砂漠での水不足や暑さ、盗賊の襲撃、身バレの危険を乗り越え、ようやく旅を終えることができたとき、思わず著者と抱擁したくなるような、そんな一体感を覚えた。2017/08/11
Miwa_N2
0
19世紀前半のトルコからサマルカンドまでの旅行記、未だ欧州の手の入らないのペルシャ・中央アジアの様子がいきいきと伝わってきました。シーラーズ、サマルカンドにいきたくなった。末尾に若干のロシア南下政策をめぐる欧州の波風の言及がありますが敢えて政治的な言及は少ないものの、スンニ派僧にやつした視線からスンニ派・シーア派の溝の深さをリアルに感じます。2012/01/15
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