活動芸術論

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活動芸術論

  • 著者名:卯城竜太【著】
  • 価格 ¥3,520(本体¥3,200)
  • イースト・プレス(2022/08発売)
  • ポイント 32pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784781620640

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内容説明

Chim↑Pom from Smappa!Groupの元リーダー、渾身の書き下ろし40万字(単行本3冊分)!

アートが育んできたラディカルさ、全ての行為・行動・活動が「アクション」であるという自覚で、私たちの日常はガラリと変わる。いまやアクション(活動芸術)あるのみ!

本書は、独創的なアイデアと卓越した行動力で、社会に介入し、私たちの意表を突く数々のプロジェクトを成功させてきたアーティスト・コレクティブ、Chim↑Pom from Smappa!Groupの卯城竜太によるはじめての単著です。今春、森美術館で開催された「Chim↑Pom展:ハッピースプリング」は、初の大規模な回顧展ですが、実は作品を見ただけでは彼らがやってきたこと、成し遂げてきたことはあまりわかりません。彼らにおいては、作品成立の元に「プランニング」「スタディ」「ネゴシエーション」「オーガナイズ」「ステートメント」「ファンディング」「展開」などの様々なオペレーションが隠されているからです。それは精緻な理論にささえられており、実際、驚くべき冒険そのものです。本書はそうした日本で最もラディカルなアーティスト・コレクティブの内奥をすべて開示し、グランドセオリーなき世界で新しい未来を切り開くためのドキュメント&理論書です。

【目次】
●第1部
第1章「にんげんレストラン」
第2章 Chim↑Pom とは誰か?
第3章 アクションの歴史

●第2部
第4章 《スーパーラット》「サンキューセレブプロジェクト アイムボカン」
第5章 《ヒロシマの空をピカッとさせる》
第6章 「REAL TIMES」
第7章 「芸術実行犯」
第8章 「Don’t Follow the Wind」
第9章 「The other side」《気合い100連発》
第10章 《LOVE IS OVER》「また明日も観てくれるかな?」「道が拓ける」《道》

●第3部
第11章 「ReFreedom_Aichi」「ダークアンデパンダン」
第12章 「WHITEHOUSE」
第13章 コレクティヴィズム
第14章 ポスト資本主義とプラネタリー

年表

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

なをみん

1
知るべき色んなアートや評論も紹介参照されていて分厚さ以上の情報量。たっぷりと刺激的に楽しめた。Chim↑Pomが切り開いてきたドキドキするような現代アートシーンの具体的すぎる現実をこんなに赤裸々に正直に読めってしまうのは良い時代だなあ。「アクション」で遠い人と人が繋がることこそがアートの面白さなのかもとか最近思ったりもしている自分的には刺さり過ぎて忘れた頃にまた読み返したい。いつのまにアート系コレクティブの人も増えているけれど、こんな本を読めてしまうなんて、やっぱり良い時代だなあ。2024/03/12

ナオミ

1
震災や原発事故といった歴史的有事に直面して、事なかれ主義の蔓延、自粛と自重の同調圧力のなか、ここぞとばかりに大衆の感情を逆撫でするアクションを堂々と行う。すると混乱して何にもアクションを起こしていない有象無象から匿名で叩かれる。チムポムはバンドみたいなノリで結成して、四面楚歌のような状況に幾度も陥りながら今も協働し続けている強強コレクティブ。全方向に刺しまくりつつ自己批判も垣間見えるところが良かった。作品が警察に押収されるようなことがあれば、自ら捜索願いを届けてほしい。2022/08/28

takao

0
ふむ2025/05/19

トビケ

0
今から思い返しても、「広島の空をピカッとさせる」、「LEVEL 7 feat. 『明日の神話』」、「気合い100連発」はリアルタイム視聴?する中で言語化しにくい興奮のあった作品であって、印象に残っている。それらに対し卯城氏がくどくど解説しても、その興奮が思い出されるわけではない。その背景に、最終的に筋の通った人間の行動があることがわかるだけであり、ある意味でそれは別物として鑑賞するものとも思う。その観点でも面白いが、作品のエッジの方が立っているのは、それが個から生まれるものを超えているからだろうと思った。2024/09/28

むちれお

0
とても読み応えがあり、面白かったな。Chim↑Pomの今までの活動や裏話、卯城氏の考えがよく解る。分厚い本だけど、文章が解りやすく読みやすかったし、現代アートの勉強にもなるね。2023/07/03

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