岩波新書<br> 西田幾多郎の哲学 - 物の真実に行く道

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岩波新書
西田幾多郎の哲学 - 物の真実に行く道

  • 著者名:小坂国継
  • 価格 ¥924(本体¥840)
  • 岩波書店(2022/08発売)
  • 2026年も読書三昧!Kinoppy電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~1/12)
  • ポイント 240pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784004319290

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内容説明

難解とされる西田幾多郎の思想の本質は,「自覚」の哲学である.この見地から,初期から晩期までの独自の様々な鍵概念「純粋経験」「自覚」「絶対無の場所」「絶対矛盾的自己同一」に沿って,「悪戦苦闘のドキュメント」と評された西田の思索の内的運動と展開の軌跡を明確に解読する.西田哲学への最良の道案内.

目次

はじめに
序論 自覚の哲学としての西田哲学
1 直覚的自覚 (自己を)見る
2 意識的自覚 自己が自己を見る
3 場所的自覚 自己が自己に於て自己を見る
4 絶対無の自覚 真正の自己に目覚める
5 世界の自覚 自己の内に他を見,他の内に自己を見る
第一章 純粋経験 真実在の世界
1 純粋経験は真正の自己である
2 マッハやジェームズの純粋経験説との異同
3 根源的統一力とは何か
4 純粋経験の諸段階
5 純粋経験と意識現象
6 純粋経験と道徳
7 純粋経験と宗教
第二章 自覚 見るものと見られるもの
1 自覚の概念
2 事行と自覚
3 論理的体系について
4 数理的体系について
5 経験的諸体系
6 絶対自由意志とは何か
7 種々の世界
第三章 場所 包むものと包まれるもの
1 絶対自由意志から絶対無の場所へ
2 述語的論理主義とは何か
3 絶対無の場所
4 自覚の論理と場所の論理
5 重層的内在論
第四章 絶対無の自覚 宗教的境位
1 場所から一般者へ
2 一般者の諸体系
3 絶対無の自覚とは何か
4 哲学と宗教との関係
第五章 絶対矛盾的自己同一 自己の自覚から世界の自覚へ
1 弁証法的世界
2 絶対矛盾的自己同一とは何か
3 場所的弁証法
4 三種の世界
5 行為的直観
6 作られたものから作るものへ
7 物の論理と心の論理
8 世界の自己の自覚
第六章 逆対応 自己と超越者
1 逆対応の論理とは何か
2 絶対矛盾的自己同一と逆対応
3 逆対応と平常底との関係
4 宗教的自覚の論理としての西田哲学
おわりに
人名リスト

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

Mark

19
有名な名著だが、大変に難解な『善の研究』などを繙き、西田の哲学研究の足跡をたどっています。平易な解説書かと思って読み進めてみましたが、自分のような浅学な輩には全く歯が立たないどころか、ほぼ初めて接する外国語で書かれた文章のように、単語の上をただ視線が滑るだけになってしまい、西田哲学を理解するどころか、自分の無学さを痛感させられる結果になってしまいました。情けないです。出直します・・・2022/06/10

りっとう ゆき

5
難しかったけど、たぶん、宇宙(神?大日如来みたいな?)と個は一体、個は宇宙の派生(逆方向も)、という梵我一如のイメージが根底にあって、そこから考えるとわかりやすい気がした。純粋経験(動物的な?)→「純粋経験をしてる自己を意識」まではわかるけど、絶対自由意志、絶対無っていうのはちょっとイメージできないが涅槃みたいな?反省できない自覚できないって壮大すぎる。ふと思い出したのは、夏目漱石の「行人」のお兄ちゃんの苦悩だった。彼は純粋意識を望んでたのかと思ってたけど、もしかしたら逆方向の絶対無を望んでたのかも。2022/08/27

pppともろー

3
西田幾多郎の哲学を俯瞰する入門書は珍しいか?分かりやすいがそもそも西田幾多郎の哲学が分かりにくい。西欧近代哲学への批判。実践的ではないのが弱点?2022/12/15

artgrape

2
世界をひとつの概念(原理)で説明したい、それが西田の目指すところだったとよく分かる。本書は平易な解説になっており、西田哲学に興味のある人には入り口としておすすめ。初めはとっつきにくくても、辛抱強く読み進めていけば、突然「分かる」ときがくる。「分かる」と世界が新しく見える。個人的に感じたのは西田がスピノザの影響をかなり受けているのではないか、ということ。だからドゥルーズとも親和性がありそう。スピノザ、もっと研究されるべき哲学者なんだろうなぁと思う。2023/08/10

KJ

1
禅がルーツだからかチクセントミハイのフロー理論に近いものを感じる/ひたすら個人の心を掘り下げて絶対無に至る過程は、顕微鏡で見る景色が宇宙と似ているというイメージに重なる/『日本文化の問題』面白そう。特に、無だからこそ創造に繋がるという点からは色々なことを捉え返せそう/著者の指摘の通り、文化についての説明はできても政治や社会の基盤になる理論とは感じられず、むしろ「ゾーンに入れれば何でもいい」危うさがある?

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