講談社現代新書<br> ほんとうの定年後 「小さな仕事」が日本社会を救う

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講談社現代新書
ほんとうの定年後 「小さな仕事」が日本社会を救う

  • 著者名:坂本貴志【著】
  • 価格 ¥957(本体¥870)
  • 特価 ¥669(本体¥609)
  • 講談社(2022/08発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784065286050

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内容説明

年収は300万円以下、本当に稼ぐべきは月10万円、50代で仕事の意義を見失う、60代管理職はごく少数、70代男性の就業率は45%、80代就業者の約9割が自宅近くで働く……知られざる定年後の「仕事の実態」とは?

漠然とした不安を乗り越え、豊かで自由に生きるにはどうすればいいのか。豊富なデータと事例から見えてきたのは、「小さな仕事」に従事する人が増え、多くの人が仕事に満足しているという「幸せな定年後の生活」だった。日本社会を救うのは、「小さな仕事」だ!

【目次】
第1部 定年後の仕事「15の事実」
事実1 年収は300万円以下が大半
事実2 生活費は月30万円弱まで低下する
事実3 稼ぐべき額は月60万円から月10万円に
事実4 減少する退職金、増加する早期退職
事実5 純貯蓄の中央値は1500万円
事実6 70歳男性就業率は45.7%、働くことは「当たり前」
事実7 高齢化する企業、60代管理職はごく少数
事実8 多数派を占める非正規とフリーランス
事実9 厳しい50代の転職市場、転職しても賃金は減少
事実10 デスクワークから現場仕事へ
事実11 60代から能力の低下を認識する
事実12 仕事の負荷が下がり、ストレスから解放される
事実13 50代で就労観は一変する
事実14 6割が仕事に満足、幸せな定年後の生活
事実15 経済とは「小さな仕事の積み重ね」である

第2部 「小さな仕事」に確かな意義を感じるまで
事例1 再就職先で一プレイヤーとして活躍
事例2 週末勤務で会社を支える
事例3 包丁研ぎ職人を目指して独立
事例4 近所の学校で補助教員として働く
事例5 同僚、患者とのやり取りを楽しむ
事例6 幕僚幹部から看護師寮の管理人に
事例7 仕事に趣味に、人生を謳歌する

第3部 「小さな仕事」の積み上げ経済
1.定年後も働き続ける人に必要なこと
2.高齢社員の人事管理をどう設計するか
3.労働供給制約時代における経済社会のあり方

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ねこ

197
定年後あなたはどんなライフスタイルを望んでいますか?第1部は2022年本書発行時の定年後の年収、資産、職種別分布、満足度、幸福感など、グラフで提示されています。第2部は7人の事例が6.7ページにあり、それぞれの方の人生の仕事遍歴が垣間見れます。第3部は総括として定年後の本書の働きかたのお勧めがあります。転機は往々にして辛いものであるが、正面から向き合わなければ前に進めないと。そして、身体が動くのであれば無理のない程度で「小さな仕事」を本人が楽しみながらする事が、個人にとっても社会にとってもいいとありました2024/06/04

ehirano1

185
データを基にした見解には一定の説得力があるように思います。私は毎日を生きることで一杯一杯ですので、15年先のことは・・・なんて思っていますが、きっと私のような人間に向けて書かれた本なんだと思い直し、もう一回読もうと思います。2023/10/04

きみたけ

172
とても勉強になりました。著者はリクルートワークス研究所研究員・アナリストの坂本貴志氏。「ほんとうの定年後」は、その時々の状態に合った「小さな仕事」に従事しながら、無理のない仕事と豊かな消費生活を両立していると解説した一冊。第1部では定年後の仕事の実態について言及、大半が年収300万円以下てあったり、定年後に必要な稼ぐ金額は10万円程度であることを紹介。第2部は定年後の就業者へのインタビューを通じて仕事に対する姿勢の変化を紹介、こちらはとても興味深い内容でした。2024/12/05

読特

154
55で役職外され、60で退職再雇用、65で雇用は打ち止め、個人事業主として業務委託を受ける。70以降は何もない。節目毎に処遇は下がり、期待される役割も低いものになる。途中で会社との関係を絶ち、生き甲斐求めて自らの道を行く人も。衰えた能力に負荷を軽くするのは仕方ない。収入は低下するが生活費も下がる。6割は仕事に満足しているという。…定年後の現時点での定点観測。進む少子高齢化。5年後、10年後はわからない。支える世代が減っていく。高齢者が小さな幸せみつけて満たされていた時代が羨ましくなるかも。備えよ、考えよ。2025/04/29

なっぱaaua

101
定年後の起こっている事実、定年後の事例、経済という3点で定年後をどうすべきかが語られている。あと数年で役職定年を迎えるのである程度覚悟が出来ており、収入も激減することは分かっている。ここでいう「小さな仕事」に向かう覚悟も出来ている。そういう意味でも事例や事実を確認する上でとても役に立った。「健康的な生活リズムに資する仕事」「無理のない仕事」「利害関係のない人たちと緩やかにつながる仕事」が豊かな仕事であるというのに気づけたことは良かった。小さな仕事は生活に密着している。何か社会の役に立てばと思う自分がいる。2022/10/22

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