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内容説明
幕末に和親条約が結ばれて以降、日本とロシア(ソ連)の間では、衝突が繰り返されてきた。日露戦争、シベリア出兵、ノモンハン事件、そして第二次世界大戦における満洲、樺太、千島での戦い……これらの衝突は、なぜ起こったのか。両国にはどんな思惑があり、いかなる戦いが行なわれ、何が明暗を分けたのか――。月刊誌『歴史街道』掲載記事からテーマに沿った論考を抜粋。ターニングポイントにおいて、この国を守るため、日本人としての矜持を示した有名無名の人びとに光を当てつつ、日本とロシアの近現代史を解説。将来の両国関係の在り方を考えるとともに、日本にとって身近な大国である「ロシアの本質」に迫る。 【本書の構成】●第1部 日露関係史と「ロシアの特質」 ●第2部 幕末から日露戦争へ ●第3部 日露戦後から第二次大戦へ 【執筆者(五十音順)】●相原秀起、麻田雅文、池田嘉郎、岡部伸、河合敦、喜多由浩、戸高一成、中西輝政、中山隆志、早坂隆、原剛
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KF
9
なかなか簡単に感想をまとめられる書籍ではありません。 筆者、記事が雑然と集められている感が否めません。 最終盤に八月十五日以降に樺太、千島で展開され続けたソ連の対応については有名な史実であり、感想としては「帝国の外交はいつからこれ程孤立してしまったのであろうか」でした。 半ばで語られた乃木希典への評価を見直せ、という記事については「その前にこの上司の元で戦死して行った将兵達とその親族の感情を逆撫でるための記事か?」と感じざるを得ませんでした。 最後は「この出版社の真意は何だ?」とやはり不満。不愉快でした。2023/11/05
ひよこ皇太子
2
江戸時代から最も警戒してきたロシアと日本の関係史。複数の著者が書いた記事を集めたものなので雑誌を読んだような感じで感想を書きにくい。意外にも日露関係がまあまあ上手くいっている時期も少しだけあったみたいだ。でも歴史のほとんどは相互不信か戦争状態。隣国だからそういうものなのだろうか。おそらく今後も仲良くはなれないと思うが戦争にはならない程度に付き合っていければいいと思う。[Kindle unlimited]2025/07/01