- ホーム
- > 電子書籍
- > 教養文庫・新書・選書
内容説明
社会科学とは社会について研究する学問であり、政治学、経済学、社会学、人類学、国際関係論などが含まれる。その古典を読み返したところで、当時とは時代が違うのだから役に立つことはないと思われるかもしれない。ところが驚くべきことに、現代を理解するためにはこれらの古典の知見について知る必要があり、さらに言えば現代で起こる様々な失敗は、古典の知恵を知らないために起こったものが多い。組織が官僚化することによる停滞、「抜本的な改革」に潜む罠、株式市場を活性化させることの危険性……。「教養にして実用」である社会科学の知見を明快に解説。 【本書で取り上げる社会科学の古典】●マックス・ウェーバー「官僚制的支配の本質、諸前提および展開」 ●エドマンド・バーク『フランス革命の省察』 ●アレクシス・ド・トクヴィル『アメリカの民主政治』 ●カール・ポランニー『大転換』 ●エミール・デュルケーム『自殺論』 ●E・H・カー『危機の二十年』 ●ニコロ・マキアヴェッリ『ディスコルシ』 ●J・M・ケインズ『雇用・利子および貨幣の一般理論』
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
101
この筆者の作品はいくつか読んでいますが、官僚であった人にしては古典を従来から読んでいるという気がしていました。ここではご自分が今まで読んだ社会科学の古典から、世の中の現状分析や将来の動向がどうなるかの考え方を紹介されています。8人の社会科学の先哲の著作の中からポイントとなる箇所をわかりやすく説明されています。私は、今まで読んだマックス・ウェーバー、トクヴィル、マキアヴェッリ、ケインズが参考になりました。2022/10/22
なかしー
72
社会科学入門書。 結構色々社会学系の本はよんでいますが、これ以上分かりやすく、社会科学の要所を押さえた本があったのかと驚かされます。。。もし、大学で社会科学専攻を検討している、学部生1年、これから社会科学を学びたい方にオススメしたい入門書。 本書を皮切りにして、関連本などに入ると理解の一助になると思います。2023/01/01
tamami
69
著者は、「失われた30年」と言われる現代日本の政治経済状況について、政治家や経済官僚がその間の政策を誤り、現状を招いたことの要因を、社会科学の軽視あるいは無視があるとする。本書では、ウェーバー、バークを始めとする8人の社会、政治、経済学者の古典的著作の解説を通して、政治・経済、歴史の本質に踏み込んだものの見方の重要性について説くとともに、これからの日本の政治経済の方向について示唆を与えてくれる。日本社会の現状に対する洞察には全てに渡って深く頷くところがあり、どこかで政策の転換が図られなかったかと強く思う。2022/10/02
こも 旧柏バカ一代
47
社会学の基礎中の基礎。章の最後に書いてある参考文献を全て読みたくなる。そして愕然とする日本の失われた30年の歴史と現状。追いかけていた西洋の個人主義がマサカの落とし穴だったとは!しかも、かつての日本のスタイルが西洋人達が目指していた次なる人類の社会へのイメージに近かったとは、、日本はそこから滑落して底辺へと堕ちていっている何処まで堕ちるかはわからない。そして、此処でも出てくる孤独への恐怖と自殺の関係。ヤバい、、俺は完全に孤独になる。後ろを振り返ると、、黒・歴・史!!!中・二・病!!!やめろーーーー!!!2022/08/20
belalugosi6997
41
著者曰く「学生の頃にこんな著書に出会いたかった。でも出会えなかったから自分で書いた。学生に読んで欲しい。」社会科学=政治・経済・社会・人類・国際関係。これらは古典から学ぶことができて巨人の肩に乗っている、現代でも十分に通用する。著者の根幹にある反新自由主義、反緊縮、反成果主義はデュルケームの同業組合、ポランニーの労働組合、トクヴィルの中間団体こそが原動力と読んで良い。理想主義・リベラルが良かれ、理想を掲げて実行しても結果は最悪の事態を招くこともある。奇跡の経済、富国と強兵、真説企業論と並ぶ名著、ベスト著書2023/01/07
-
- 電子書籍
- 異世界に転移したら山の中だった。反動で…
-
- 電子書籍
- パワハラ聖女の幼馴染みと絶縁したら、何…
-
- 電子書籍
- 追放された落第魔女は若き騎士に恋をする…
-
- 電子書籍
- GO WILD~獣人の恋は野性的~【タ…
-
- 電子書籍
- ニャイト・オブ・ザ・リビングキャット …