文春e-book<br> ウクライナ戦記 不肖・宮嶋 最後の戦場

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文春e-book
ウクライナ戦記 不肖・宮嶋 最後の戦場

  • 著者名:宮嶋茂樹【著】
  • 価格 ¥1,900(本体¥1,728)
  • 文藝春秋(2022/08発売)
  • ポイント 17pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784163915906

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内容説明

現地での撮影写真、多数収録!

数々のスクープ写真で知られる報道カメラマンの不肖・宮嶋こと宮嶋茂樹さん。
2月24日にロシアによるウクライナ侵攻が始まり、日本メディアのほとんどが現地入りを躊躇していた3月5日、ポーランドから陸路でウクライナ入り。
3月12日にはロシア軍が13キロまで迫っていたキーウへ。以降4月17日に出国するまで、ブチャ、イルピンなど各地で取材を続ける。
5月中旬には再びウクライナへ。東部ハルキウを取材。

激戦地の取材から見えてきた「戦争の真実」とは?

※本書には、遺体を含む戦争のショッキングな写真が掲載されています。ご了承の上、御覧下さい。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Y2K☮

37
名著。ウクライナ情勢を学ぶため、信頼に足る情報が欲しかった。リアルタイムで現地を体験した個の声には独特の説得力が宿っている。著者の自衛隊や憲法に対する見解には賛否が分かれるとしても(あとプーチンにウクライナ全土を併合する意図はないはず。侵略者である事実に変わりはないが)いま必要な一冊。「ショッキングな写真」やエピソードも載っているが、戦争の実態を伝えたいという意志を感じた。NATOやアメリカも無謬ではないにせよ、非難すべきは一貫して国際法を守らぬロシアの姿勢。ぜひ小林よしのり「ウクライナ戦争論」と併読を。2022/11/09

Nobuko Hashimoto

32
ロシアのウクライナ侵攻のすぐあとに現地に飛んだカメラマンの取材記。一人称はすべて「不肖・宮嶋」、大阪のおっちゃんなしゃべり口調で進んでいく。ミサイル攻撃にさらされている戦時下だが、インターネットが通じ、タクシーがアプリで呼べ、ホテルやレストランが営業していて、ちゃんと食事がとれる状況に戸惑っている。世界各地の危険地帯を取材してきたが、今回が一番怖かったそう。日本のメディアがほとんど来ていないところにも行って、現地の人の冷たい視線を浴びながら取材した成果である写真がもっとカラーで載っていれば良かったな。2023/11/18

スー

23
67相変わらずの宮嶋節そして安定のヘッポコ運転手と通訳を雇い燃料切れやながら運転で橋から落ちかけるはで散々な目に遭いながらの取材では避難民や負傷者兵士から冷たい目線と悪態を浴びる。ウクライナの現状を見て日本の状態を憂え警鐘を鳴らしている。確かにウクライナは戦場になっても食料はあるし陸続きなので非戦闘員は避難させられる、もし日本ならどうなるか?海を封鎖されたら逃げ道を失い食料も入って来なくなるこんな状況で長期戦に耐えられるのか?不安になってしまう。ブチャの状況はかなり酷い、沢山の住民の遺体の写真はキツかった2022/08/12

uniemo

20
イラク取材のころから写真展にも行くぐらいに著者の写真が好きで、主張を全肯定するわけではないけれど、実際見てきた方のリアル感があってエッセイも好きでした。宮嶋さんも60歳を過ぎたからか以前に比べ落ち着いた文章で少し愚痴も多いけれど、可能な限り現場に近づき自分で見て現場に行けない読者に写真を届けるという姿勢が変わっていないところがやはり好き。2023/04/21

ぽんくまそ

16
古くはベトナム戦争での現場取材本が数あったが、それから戦場取材は減っていき、ウクライナ戦について安全地帯で書いた分析本は色々と本屋に並んでいるが、現場での取材本はこれだけだ。不肖・宮嶋もブチャの取材で、日本人はワシ一人や、と日本の新聞TVに怒る。もっとも後で日本メディアも来るのだが、どうにも遅い。怖い、防弾着が重くて雨が降ると余計に辛い、前線で罵られるもうやめたい、でも、ウクライナの人たちは自分よりももっとつらいんや、と還暦すぎた肉体を引きづりながらの取材。そして、これを読んでいる自分は安全地帯にいる。2023/01/19

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