徳間文庫<br> 風とにわか雨と花

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徳間文庫
風とにわか雨と花

  • 著者名:小路幸也【著】
  • 価格 ¥748(本体¥680)
  • 徳間書店(2022/08発売)
  • 夏休みの締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~8/24)
  • ポイント 180pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784198947712

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内容説明

ぼくが九歳、姉の風花ちゃんが十二歳になった四月に、お父さんとお母さんは、離婚した。理由を訊いたら「今は説明してもわからないと思うので、言わない」ってお母さんは言った――じつは、父が専業作家を目指し、仕事を辞めたことが原因らしい。仕事に復帰した母と暮らす小学生の姉と弟は、休みのタイミングで、父が暮らす海辺の町へ行く。そこで出会う人々との交流で、子供たちは成長していく。また、ひとり家で待つ母にも、心情の変化が……。自分に素直に生きようする男と、その妻、子供たちのイマドキな家族のカタチを、それぞれの視点で繊細に描いた優しい小説を初文庫化!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ぽろん

39
何だかなあ。子供達に寂しい想いをさせているのは、事実な訳で、、。発展的離婚?!物わかりの良い子供達が健気。2022/09/04

ピース

31
こういう理由ならば離婚じゃなくて単に別居でもいいような気もするが博明としては離婚でなければならなかったのか。分かるような気もするが分からないような気もする。ある意味、子供達の方が大人なような気がした。2023/02/23

あつひめ

30
ひと夏の家族物語のような。今までお互いが心の中にしまい込んで曖昧にしていたことが初めて語り合われたような。あまりにも淡々とした進み方でなかなか誰にも感情を寄せることができなかった。子供たちも「こども大人」で物分かりが良すぎる。喜子さんの登場はこの物語の鍵のように思う。子供たちに無理やり理解させるのではなく、なぜ?と疑問を持たせ考えさせる。ここが小路さんの筆。成長のきっかけをくれる。恵里佳さんの気持ちもわかる。なんだかんだ言って振り回されてる。大人は人生の結果を求めやすいが、子供は過程を知りたいんだと思う。2024/08/28

タルシル📖ヨムノスキー

23
離婚といえば浮気とかDVとか性格や価値観の不一致(そもそも性格や価値観が一致することなんてあるのか)とか、とにかくドロドロした感情や出来事をまず想像してしまうけれど、この物語はいたって爽やか。いや爽やかという表現は正しくないかもしれないが、少なくともいわゆる「家族」というカタチを解消してしまったこの親子4人が、お互いのことをとても大切に思っていることは間違いない。とても短い物語だけれど、心にじんわり染みました。「心はね、楽しかったり嬉しかったりする時じゃなくて、寂しかったり辛かったりした時に成長するのよ」2022/12/19

のっち

11
私には子供がいないのでよくわからない部分もありましたが、解説を読んで納得しました。親が子供にはわからないだろうと思う「大人の事情」、でもちゃんと話せばある程度は理解するということ、そのことで子供はとても成長し、子供の言い分を聞くことで親も成長すること。家族の話、良書です。2022/10/21

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