真珠湾の代償

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真珠湾の代償

  • 著者名:福井雄三
  • 価格 ¥1,100(本体¥1,000)
  • 毎日ワンズ(2022/08発売)
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  • ISBN:9784909447197

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内容説明

「二〇世紀は戦争と革命の世紀であった。世界がこれほどの全地球的な規模で激動に揺さぶられた世紀はかつて無いであろう。二度に及ぶ世界大戦の未曾有の惨害は、人類史に深刻な傷跡を残したが、とりわけ第二次世界大戦に日本が敗れたことは、日本の国家のあり方を根底から変えてしまうほどの衝撃を及ぼした。これは日本の歴史上、明治維新に匹敵するほどの大事件だったといってよい。
第二次世界大戦の一角をなす、日本が戦った大東亜戦争。この大東亜戦争と激動の昭和史を自己の一身で象徴できる一人の人物がいる。その名を加瀬俊一(かせとしかず)という。
加瀬俊一は昭和の年号が明けたのとほぼ同時期に、その輝かしい経歴と青年期をスタートさせ、昭和二〇年九月二日、東京湾に浮かぶ米戦艦ミズーリ号上で使節団員の一人として日本降伏に立ち会うまでの二〇年間、日本外交の中枢にあって、日本の、いや世界の歴史の生き証人となった。日本の運命を決した数々の局面に立ち会い、関わり、四二歳の男盛りで、精鋭の外交官として文字通り身命を賭して終戦工作に携わった。その意味において、彼の生きざまそのものの中に激動の昭和史が集約されているといってよい……」(福井雄三東京国際大学教授、本書序文より)

※本書は2020年毎日ワンズ刊『開戦と終戦をアメリカに発した男』を改題、新書化したものです。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

まちゃ

58
追悼の夏を前に手にした一冊。1945年9月2日の戦艦ミズーリ号上での日本の降伏文書調印に立ち会った外交官・加瀬俊一のことを初めて知りました。戦前から終戦まで20年間、日本外交の中枢にあった加瀬俊一の評伝。どうしたら、二度と悲惨な戦争を起さないようにできるのか、考えさせられる事柄の多い内容でした。2022/07/09

22
大戦下に外交の最前線で尽力した加瀬俊一の評伝ということで手に取ったが、右右な著者による当時の外相や政府、日本の弁護の羅列で終わった本。「欧米主義からアジアを救うために日本は立ち上がったというのは建前であり、その後、アジア諸国が独立したというのは結果論にすぎないという主張もあるかもしれないが、日本の真の意図がなんであったにせよ、アジアが独立したという事実が重要なのである」…人、それを結果論という。頭痛が痛い。瀕死の重体。2022/09/03

しげき

13
第二次世界大戦時に外交官だった加瀬俊一のお話。この本を読むまでこの方の存在を知りませんでした。普段全く読まないジャンルなので初耳な事が多かったです。しかし、この時代に起こった出来事が、今後どこかで起こるんじゃないかと不安になる世界情勢だと思います。2022/08/26

フンフン

6
加瀬俊一の評伝ということで読んでみたのだが、ナンジャラホイという感じ。加瀬の伝記というより、加瀬が仕えた歴代外相、広田弘毅、松岡洋右、東郷茂徳、重光葵の弁護の書という感じ。幣原外交以後の日本の外交が日本の破滅をもたらしたことには議論の余地がない。「外交と内政は表裏一体」それはよい。幣原が国内世論を国際協調に振り向けるよう努力を怠ったことも間違いない。だが、国際協調なくして日本が立ち行かないことは絶対の大前提なのだ。外相の責務は攘夷的世論を抑えるところにある。松岡外交を持ち上げるなど正気の沙汰ではない。2022/05/23

加藤 勤

2
太平洋戦争の開戦前夜から終戦まで、日本の外交の最前線にいた外交官だった加瀬俊一の生涯を書いた本です。吉田茂、松岡洋右、重光葵と言った、日本外交を担った重鎮たちに秘書官として使え、彼らの右腕として日本外交の中核を担った、稀有な人物です。戦争が身近な危機として表れている今、改めて日本の起こした戦争を振り返ってみるのによい本だと思います。 感想の全文はhttps://ameblo.jp/bookstama/entry-12756301781.html2022/08/01

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