光文社文庫<br> 女童(めのわらわ)

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光文社文庫
女童(めのわらわ)

  • 著者名:赤松利市
  • 価格 ¥715(本体¥650)
  • 光文社(2022/08発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 180pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784334793999

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内容説明

大西浩平は精神を病んだ15歳の娘・恵子と二人暮らしを始めた。部屋から出られない恵子につきっきり、仕事も放り出しての父子密着生活は、平穏で幸せな時間でもあった。しかし、恵子への欲望が見え隠れする主治医、ヒステリックな恵子の母親、浩平の愛人など、周囲の人々との関わりが、二人の前途に不穏な影を落としていく――。衝撃作『ボダ子』の前日譚!!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

H!deking

92
ボダ子の前日譚ですね。他の作品に比べるとインパクトは優しめですが、ボダ子を補足する意味では面白かったです。自分も会社潰した事があるので色々思い出されて疲れる読書でした泣2022/09/06

yoshida

77
「ボダ子」の前日譚。小学生でメンタルを病んだ娘の恵子。リスカを繰返し精神病棟に入院。院内での行動で病院から出される恵子。父が付き添う生活が始まる。そこから父娘で震災後の仙台に逃げる迄。周囲の大人に救いがない。通い始めたクリニックの主治医、実母、通信制高校の後継ぎ。それぞれに難がある。父は愛人と会わせる。愛人と見抜く恵子。病むきっかけは実母と思う。金銭への異様な執着と、絶え間ない愚痴。娘を顧みぬ姿。父親もほぼ不在。主治医が架空と知り救いがある。後書きにボダ子以降が書かれている。壮絶な私小説。やるせない内容。2024/01/23

60
大事やな。幸せゆうのんは。人に優しくなれるわ。思わず、そうやなと呟いてしもたわw作中に於いてずっと優しいのが父親であるコウちゃんで一度も怒らなくて、そんな人が父親だったらいいなぁと思いました。何でも希望通りにしてくれて何でも買ってくれるなんて、理想を通り越して夢のような父親ではないでしょうか?父親は娘を想い、娘は父親を想っている、そんな感想を持ちました。あ、それとあとがきまで読んで作中ずっと嫌いだった医師について書いてあったので胸をなでおろしました。 2023/05/22

さち@毎日に感謝♪

26
「ボダ子」の前日譚。そういえばこういう家族だったと思いながら読んでました。精神を病んだ恵子をつきっきりで介護する浩平。色々な出来事が起こり、決して2人が幸せになる事はないけれど、浩平なりに頑張って恵子の為を思って暮らしていたのかなと思いました。2022/12/05

えりまき

17
2022(261)「ボダ子」の前日譚。父親・公平と娘・恵子・精神科医・奥野のレポート交換の様子。精神科医にどんどんコントロールされていく父娘が不憫。気持ち悪い!こうして、「ボダ子」に繋がるのかと納得です。 2022/10/23

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