内容説明
現代日本語を語る上で欠かせない外国文学の翻訳。
作家は何を求めて原文と向き合い、何を得たのか?比較文学の第一人者の秀作評論
二葉亭四迷、森鴎外の例を待つまでもなく、作家による外国文学の翻訳は日本近代文学の成立に決定的な影響を及ぼした。
大正期にも谷崎潤一郎、佐藤春夫、芥川龍之介などが積極的に翻訳を行い、自らの文体を磨き、創作の幅を広げてきた。
その頂点とも言うべき存在が村上春樹であり、アメリカ文学の受容と翻訳の取り組みがなければ、
現在の村上文学は存在しなかったと言っても過言ではない。
作家たちは果たして何を求めて外国文学の原文と向き合い、何をそこから得たのか?
日本語と日本文学に、翻訳はどんな影響を及ぼしてきたのか?
比較文学の第一人者が、多様な視点から「作家の翻訳」を考察する、畢生の秀作評論。
翻訳者、翻訳志望者はもとより、日本語と日本文学に関心のある読者、必読の書。
(※本書は2011/8/25に株式会社 武田ランダムハウスジャパンより発売された書籍を電子化したものです)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かもめ通信
21
著者は自らも翻訳を手がけてはいるが学会の会長もつとめた日本比較文学者。文豪達の語学力や翻訳力をめぐる面白おかしくあれこれ紹介してくれる本だとおもって手にしたら、かなり本格的な論文集!という雰囲気だったので、冒頭はちょっと戸惑ったものの読み始めてみるとこれが実に興味深かった。 (詳しくは長文レビューで) 2016/05/30
月華
2
図書館 2011年8月発行。辛口の評価が多いような印象でした。2022/06/14
海野藻屑
1
言葉の主人であるひとが言葉を使うことで初めて命を宿す。言葉にはその人の人生が反映されるのでしょうか。2017/11/24
takao
0
ふむ2017/10/28
garyou
0
最初、思つてゐたのとちがふなーと思つたが、案外おもしろく読めた。気に入つたのは中島敦と耽美派の話と、池澤夏樹とアップダイク、ヴォネガットの考察。2012/03/06
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