内容説明
わたしは彼にとってただの“便利な女”?この胸の愛は誰にも届かないの?
レインは亡き親友とした約束で、診療所の看護助手として働き始めた。目的は医師のコールに「あなたには8カ月の娘がいる」と伝えること。彼は自分に子供がいると知らない。赤ん坊の母親がこの世にいないのも。レインは親友の名前すら聞いていないコールを許せなかった。しかし医師としてすばらしいうえ、男性としての魅力にもあふれる彼に知らず知らずのうちに惹かれ、夢中になってしまう。コールに娘の存在を明かしたとき、レインはある過ちに気づいた。彼が赤ん坊を引き取りたがったら、わたしはまた一人ぼっちになる。でも、コールが言う「ぼくたち」にわたしの入れる隙間はあるの?どんなに愛情深く育てていても、しょせんは母親の代用品なのに……。
■新たな実力派作家が大人気テーマ、シークレットベビーで邦訳デビューです! 親友を病で失ったヒロイン、妻子を事故で失ったヒーロー。二人は深い悲しみと喪失感を乗り越え、愛に気づくことができるのか? 寂しさと優しさと切なさに胸が震えるロマンスです!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ベリル
26
表紙の赤ちゃんが可愛くて、つい購入。シークレットベビーもの。ヒロインは法的後見人(かつ名付け親)という立場で亡き親友の娘を育ててるから、娘の実父のヒーローと出逢ってからの葛藤が大きくて、読んでて苦しかった。ヒーローは過去に妻子を事故で亡くしてて、娘と一緒にいる時間をなるべくたくさん作ろうとする良いパパ。二人とも先のことばかりいろいろ考えて、相手の気持ちを勝手に決めつけてるところが似てるかも。ヒーローとヒロインの視点が交互に切り替わる文章だったから、読者としては二人の両片想いを楽しめて満足だったけど…笑2022/09/06