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内容説明
光文社古典新訳文庫では『変身/掟の前で 他2編』、『訴訟』につづく3冊目となるカフカの傑作短編集です。今回収録したのは、カフカが生前に自信をもって世に送り出した短編など8作。いわば、“カフカ本人のお墨付き”ともいえる作品です。ユニークかつ不思議な、じつにカフカらしい作品ばかり。表題の3作のほかに、「ボイラーマン」(既訳では「火夫」)、問題作「歌姫ヨゼフィーネ、またはハツカネズミ族」も収録しました。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ehirano1
88
「田舎医者」について。圧倒的な絶望感により、もはや悪夢であることを強く望みました。重症の少年は何かのメタだとは推測できるのですが・・・2025/01/05
中玉ケビン砂糖
61
これを読むと、正直葛藤している自分がいる。「俺のカフカはそんなんじゃない」と抗議する思春期の自分。そして「いや、お前はブロートの広告戦略に乗せられただけだ」と冷静に考える今の自分(実際、有名な「遺稿はすべて処分するよう依頼」などの『カフカ神話』群にはブロートのプロデュースが多分に寄与している可能性が高い)。課題図書として『変身』を読んだ中高生から届いた講演依頼を訳者がやんわり断るという変なエピソード(あとがき)にも、「若者が憧れがちな『わけがわからないからこそ考えるに値するんだ!』という誤読を2022/07/23
優希
51
面白かったです。シュールで思わずニヤリとしたくなるような感覚に襲われました。説明がない分、深読みする楽しみがありますね。2023/07/01
yumiha
45
『カフカ俳句』のフレーズが出てくるかも、と読んでみた。訳者が違うからか、思い当たるようなものを見つけられなかった😞そして『流刑地で』が、ホラー並みに怖くて昼読書にしてよかった。判決そのものを知らないまま、その内容を告げられもせず、もちろん弁明の機会もなく、12時間にも及ぶ残酷な処刑。その様子は、「クリアな描写」のカフカだからこそ、吐きそうになるくらい気色悪かった😣超ゆーめいな『変身』や本書の「突然の散歩」「ボイラーマン」から推察すると、カフカって、まず家族関係につまずいたのではないか?2025/06/27
ころこ
39
ポケットマスターピースで今年読んだのをはじめとして、それぞれ数度づつは読んでいる短編群。ただ、『断食芸人』だけはなかったかな。『断食芸人』とは何なのか。「きっとそこには、偉大なる自己否定ってのも含まれているんですよね。」偉大なる自己否定これである。不可能性の、更にその消滅…2022/08/27
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