内容説明
天気予報はハズレ。雨の誕生日――
私だけの、心のお守りを見つけるのも悪くない
突然はじまった学校でのいじめは一向に止む気配がない。理由も分からないまま、夏美はひとり、14歳の誕生日を迎えた。雨の公園でいじめっ子たちに責められていた彼女に訪れた転機とは?(「誕生日の雨傘」)
ままならない毎日に、それでも前を向く勇気を与えてくれる、お守りのような小説集
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やっさん
95
★★★☆ 各篇とも女同士のイジメや駆け引きを描いており、やたらとリアルで陰湿。仕事に対する評価と自分の能力とのギャップに苦しむ人物描写は、女優である著者ならではだと思う。「鏡の中のあめ玉」が特に良作。2023/03/01
horihori【レビューがたまって追っつかない】
29
連作短編。いじめ、スクール・カースト、コロナ…。思い通りにいかない、ままならない毎日に、フッと力を抜いて深呼吸するような連作短編。「誕生日の雨傘」夏美。中学校で突然始まったイジメ。「じゃない方のマスカラ」真奈。スクール・カースト2番手の思惑「鏡の中のあめ玉」梨沙子。コロナ禍のダンス講師。「魔法のバスケット」娘のつむぎと公園に出かけ、真奈と梨沙子に再会する夏美。2022/10/12
あつひめ
27
帯を見た時にはイジメかぁ…と正直気が引けてしまった。数ページ読み始めてもその気持ちは変わらず。ただ、イジメられてしまう子もイジメている子たちも何かにがんじがらめにされているような気がした。誰かをはみ出しっ子にしないと自分が…という恐怖心とか。学校という狭い世界。子供から大人へ成長しても心に残っている小さな棘は抜けることなく時々疼く。子供の時に大人になればこんな人間関係に縛られることはないと気付けていたらもっと気が楽だったかも。でも、大人になって会いたくない思い出したくない関係は正直あるのかも。2024/04/29
SHUNOYUSI
0
★★★☆☆ 3 女性の世界観を描く連作短編集。当たり前のような日常を盛り過ぎずに描けている所が素晴らしい作品でした。 個人的な意見ですが、やっぱり女性の世界は、男性の世界より深いし重たい。 女性は顔色ひとつでもしっかり読み取る能力と周囲と協調する能力があるし、その訓練を受けていると思います。 逆に男性は、いつでも協調よりも強さに向けての訓練が多く、抜きん出て強く。他を支えるために強く。って感じの訓練があるのかな?と思います。 だからこそ女性の協調と男性の協調では意味が違うのかなぁ2024/01/24
koji867
0
◯2022/10/04
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