環境経済学:『沈黙の春』から気候変動まで

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環境経済学:『沈黙の春』から気候変動まで

  • 著者名:スティーヴン・スミス【著】/若林茂樹【訳】
  • 価格 ¥1,881(本体¥1,710)
  • 白水社(2022/08発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 510pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784560098707

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内容説明

「コースの定理」から「スターン報告」まで、環境経済学説と公共政策の基礎をつかむ

レイチェル・カーソンが『沈黙の春』を発表したのは1962年のことである。同書は、マラリア蚊に効果のあった殺虫剤DDTを大量に散布することが深刻な環境汚染をもたらすと警告し、その後の環境政策の嚆矢となったのは周知の通りである。これに先立つこと10年、イギリスもロンドンスモッグの甚大な被害を受けて、環境規制の法制化がはじまり、1956年には大気浄化法が制定されている。
それから半世紀以上が経過し、環境問題は社会運動やエコロジー運動というよりも経済学の一大分野として確立した。この間開発されてきた経済モデルなしには、問題への有効なアプローチは困難になっている。
本書は、そうした道具立てをこれ以上ないほど分かりやすく伝える本になっている。コースの定理、規制アプローチと市場アプローチ、環境の費用計算、そして気候変動のさまざまな枠組みというように、それぞれのモデルが過不足なく、適切に配置されているのが最大の特長である。
気候変動はじめ環境問題への関心はかつてない高まりをみせている。巻末にこの数十年の出来事を概観する訳者解説と年表も付した。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

メタボン

26
☆☆☆ 環境について規制する行政側の課題について詳しく論じられている。いかんせん10年前の本であり、最近の一般的な環境問題に関する動向を知るには物足りない印象。訳者はそのあたりのことを理解しているのか、訳者解説で最近動向を補っているのは良かった。2022/02/10

nranjen

5
図書館本。「環境経済学」とは広義には経済活動と政策がどのように環境に影響するのかを研究する学問だそうだ。その基本となる考え方と、歩みがわかりやすく解説されている。2022/04/12

影実

3
勉強用。経済活動と政策が環境に与える影響を研究する環境経済学の入門書。市場取引、環境税、炭素税、排出量取引など環境対策・気候変動対策のための様々な政策手法について、その背景となる費用便益分析の考え方や環境価値の評価方法など、初学者にも分かりやすく解説しており勉強になる。2011年にイギリスで刊行された書籍の完訳版のため、触れらている事例内容に古いところなどもあるのがやや難点か。特に気候変動の最新動向については訳者解説である程度フォローされているが、各章の読書案内が少々物足りないのもちょっと残念。2023/08/19

kk

2
ネットゼロを推進するにあたって大きく2種類の政策がある一つは直接規制を伴う方法もう一つは経済的手法を伴う方法。本書では直接規制を伴う方法は柔軟性に欠けるため経済的手法を推奨している。2022/07/08

くらーく

2
ざっくりと読んだだけ。個人的には経済学って何だろうと疑問が絶えないのに、環境がくっついてさらに深みに。 学問なのかねえ。交渉事ではあると思うけど。2022/06/15

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