内容説明
海妖伝承を系統立てて研究した民俗学者の遺稿集。私家版としてごく少部数のみが刊行され、「幻」とまで評された名著がついに復刊! 305ページ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
三柴ゆよし
6
著者の没後に刊行された畢生の書物。あまりに自明のことながら日本は島国なので、海にまつわる怪異・妖怪の伝承は尋常じゃなく多い。船幽霊、海坊主、磯女、牛鬼、共潜き……。けれどもその分野の研究があまり進んでいないのは、ひとつには飽くまで農村を主要なフィールドとしてきた日本民俗学の性質上の問題がある。本書に収録された数多の事例からは、陸のものとは一味ちがう、海の民俗の豊饒な一面が垣間見えてくる。ちなみに、説話にみえる船幽霊の詳細な分析は、後に花部英雄先生の名論「船幽霊の型」に引継がれることになる。2010/07/01
灰月弥彦
1
海の幽霊・妖怪に関する文献や伝説を紹介している。加えて著者が採集した怪異譚も収録されている。その怪異譚の書き口が怪談実話のようで面白い。2010/05/29
noname
1
海の怪異に関する資料的な本。背景への理解として難船事故の事例などに踏み込んでいるあたりが興味深かった2008/12/14
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