内容説明
ふたつの裁判の行方は? エドガー賞受賞作家による異様なリーガル・スリラー 緊急手術後に感情を表現しなくなった少年。彼の両親は医療ミスだとして訴えを起こす。それから10余年が……。現在と過去、ふたつの時間軸で描かれる物語は思いもよらぬ全貌を見せていく。『地上最後の刑事』三部作で世界のミステリ読者の度肝を抜いた著者の最新長篇。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
星落秋風五丈原
24
ミステリーかと思って読んでいたら家族の物語だった。ただこういう結末で良いのか。オカルティックな要素を入れない方が良かったのでは。2022/09/24
まぶぜたろう
13
デビュー作と3作目のラストでご贔屓になった作家さんだが、どうも怪作。ミステリとしては全く破綻している。あるネタをなんで導入したのか理解に苦しむ。ユーモラスな饒舌体は翻訳のせいか、えらく読みづらく、冗漫。■しかし、どーも捨てがたいのはご贔屓作家だからか、ミステリーの枠の中で語られた、家族を巡る青春小説として読んだ。誰も彼もが傷ついていて、そんな人たちに寄せる作者の想いが優しい。精神を病んだ中年女、その母が娘の昔を振り返る。「ある年齢に達すると、彼らは(子どもたちは)独自の宇宙になるの」(○○○●)2022/09/20
Tomio
3
意味が全然わからなかった。なんだ、超常現象か? 夜勤の男が、ルーベンのお母さんの臨終にいたのはなんで。 全体的に、文章が何を伝えたがっているのか、登場人物のセリフが何を言いたいのか、わかりにくかった。 登場人物同士の絆も関係性も、共感できるほど書かれていないと思ったので、なんの感慨も湧かなかった。 少年に何が起こったのか知りたいがために、ただただ、ページをめくったが、読んでいてワクワクはしなかった。2022/12/23
なつこうへい
1
事故で頭を打ち手術するが、その後、眠らずにぐるぐる歩き続けるという謎の症状が現れ医療裁判に…。10年後、少年の父親が裁判で証言した博士の殺人で逮捕される…。過去現在が交互に語られる。2022/11/16
bookman
1
★★★★2022/10/17