内容説明
生物としての人間の成功に大きく貢献した意識。感情、知性、心、認識、そして意識は、どのようなしくみで関わりあっているのか。あえて専門用語なしで書かれた最先端の洞察を通じて、解明不能と言われた「意識の秘密」が明かされる
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
りょうみや
22
ダマシオ氏の名は脳や認知科学の本を読んでいると頻発するが著者の本は初。生物の恒常性、神経系がある生物とそうでない生物の違い、表象(イメージ)、感情の仕組み、そして最後に意識と認識という流れ。曖昧になりやすい各概念を丁寧に説明してくれていて、それでも意識の理解は曖昧になるのはそれだけ意識というものが難しいから。2022/09/16
あつお
15
意識とは何か。 人間の意識には「非明示的」と「明示的」の2種類が存在する。ダニエル・カーネマンの語る「システム1」 と「システム2」に近い概念だろうか。非明示的な知性は本能的に感じる感情。それに対して、明示的な知性とは、非明示的な知性を土台とした、理性的な反応。人間は生物として誕生してから進化の過程で、非明示的な知性を洗練させてきた。それは生存に有利なチューニングとなっており、現代社会において必ずしもフィットしない。如何に「非明示的」な知性を観察し、冷静に受け流すかが人生において重要だと感じた。2024/02/20
フリウリ
8
個人的にとても刺激的な内容でした。悪いところからいうと、第一に、(英文の状況はともかく)訳語が統一されていなさそうなところ、第二に、英文タイトルを直訳すると「感じること、知ること。それらが心を意識にする」であって、下品な日本語タイトルとの落差が激しすぎるところです。本書では、短い文章が非定型に連なっています。ただ、心や意識は論理的に理解できないし、むしろすべきでないのだから、これでいいともいえます。頑張って細かくメモをとって読みました。とても難しい。訳者も編集者も、内容は理解していなさそうです。82023/09/25
リットン
8
難しかったのもあるけど、なんかすっごい読みづらかった。。英文を直訳したのをそのまま読んでるような感じというか、抽象的なワードが右から左に通過してってその場その場は、ほぉーと思っても、全体としてなにを言ってるのか迷子になった。2023/03/14
shin_ash
5
ダマシオの考えをもう少し理解できるかもと思って読んでみた。素直な感想はわかる様なわからん様なであるが、従来の心や意識の捉え方にはダマシオは不満があることはわかった。意識は(ダマシオの言う)心の特別な状態で、(ダマシオの言う)心の源泉は感情であり、それはホメオスタシス由来のもので、ホメオスタシスは体(とその内部)の状況に結びついていると言うことだろう。そう言うシステムの階層的な構造の結果、心なるものが存在し、その特別な状態が意識であろうと理解した。確かにこう言う考え方は従来の心や意識の概念とは異なると思う。2024/02/16
-
- 電子書籍
- [公式楽譜] SPLASH FREE …
-
- 電子書籍
- 書店員さんの部屋に聖騎士が住んでます。…
-
- 電子書籍
- 高校生が感動した確率・統計の授業
-
- 電子書籍
- 嫌われ剣士の異世界転生記 : 1 Mノ…
-
- 電子書籍
- スレイヤーズすまっしゅ。2 アカデミー…