講談社文庫<br> 人間じゃない 〈完全版〉

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講談社文庫
人間じゃない 〈完全版〉

  • 著者名:綾辻行人【著】
  • 価格 ¥836(本体¥760)
  • 講談社(2022/08発売)
  • 盛夏を彩る!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~7/28)
  • ポイント 210pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784065282779

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内容説明

「あの家のこの部屋は……密室、だったんです」
持ち主が悲惨な死を遂げ、今では廃屋同然の別荘〈星月荘〉。
訪れた四人の若者を襲った凄まじい殺人事件の真相は?

表題作「人間じゃない――B〇四号室の患者――」ほか、
『人形館の殺人』の後日譚「赤いマント」、
『どんどん橋、落ちた』の番外編「洗礼」など、
自作とさまざまにリンクする五編に加えて、
『7人の名探偵』の「仮題・ぬえの密室」を完全収録。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ナルピーチ

184
ミステリーにホラー、幻想世界と三拍子揃った綾辻ワールド!抜群の吸引力に今宵も惹き込まれていく。オススメは表題作でもある『人間じゃない』得体の知れない存在への圧倒的な恐怖。何が起きているのか分からぬまま恐るべき惨劇が繰り広げられていく。一転して『仮題・ぬえの密室』では綾辻邸に集った京大ミス研のサークルメンバー(名だたる作家さんばかり)による実話?!の様なテイストで書かれた短編作。作家さん達との関係性が惜しげもなく見て取れるのが実にいい。過去の未収録作品を集めた“綾辻行人的謎物語”を多いに堪能する事が出来た。2022/12/08

yukaring

99
単行本を持っているが追加収録があると聞いたため文庫も購入📖『人形館』の後日譚にあたる「赤いマント」や不思議な世界観の「崩壊の前日」『深泥丘』の番外編である「蒼白い女」などホラーあり幻想ありミステリありの綾辻さんワールドの見本市。どれも面白いが表題作の「人間じゃない」がやっぱり一番。曰く因縁のある屋敷を若者達が訪れた夜に起こる凄惨な事件。不気味なタイトルがそのままこの物語を表している。そしてスッキリしない不穏な余韻が残るラストも好み。追加収録の「ぬえの密室」は打って変わって少しほのぼのするミステリだった。2022/08/16

mihya

81
遠田志帆さんの表紙が目をひく。色々詰め込んだ短編集。怖かったり、考えたり、楽しんだ。 『綾辻行人は揺るがない』(解説より) ああ、読んでない綾辻作品を読もう。一度読んだのも再度読もう。2022/08/30

NADIA

80
『人形館の殺人』の登場人物が絡むその後の事件などが収録された本格短編集。昭和が凝縮したホラー寄りな雰囲気の作品もあるのが綾辻っぽい。作者の大学時代の京大ミステリ研のメンバーたちと語らう「仮題・ぬえの密室」が特によかったかな。それにしてもすごいビッグネームぞろいだと改めて感心。2023/07/04

キナコ

69
ホラーミステリーもの。全6作品の短編。ライトミステリーに、ホラーが混じった感じかな。別冊の『眼球綺譚』でも出てきたキャラクターも再登場。また『7人の探偵』でも掲載されていた作品もあったが、改めて読むとやっぱり面白かった。2023/05/09

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